地方自治体議員全国フォーラム世話人会が30日午前、党本部で開かれ、細野豪志組織委員長が挨拶に立ち、政権交代の成果として国民本位の政治を一つひとつ実現するには来年の参議院選挙で勝利し、鳩山政権の基盤を磐石することが必要だと呼びかけた。
細野委員長は、中塚一宏、室井邦彦各組織委員長代理の協力を得ながら、できる限り地方の声をしっかりと届けていく、地方の組織を強化するという役割を果たしていきたいと表明。同時に、先般の衆議院総選挙にふれ、「念願の政権交代を実現できたのは、ひとえに皆さんの地方でのご活躍、地方組織を拡げていただいたこと、総支部長それぞれの非力な部分を育てていただいた結果だ」として、謝意を示した。
細野委員長は政権発足から約1カ月が経過した鳩山政権について、「脱官僚依存の掛け声のもとでの予算編成は、苦労してはいるがある程度の成果を示すことができているのではないか」との見解を明示。26日から開会した臨時国会においても、鳩山総理大臣(代表)の所信表明演説を終え、総理はじめ閣僚が堂々と答弁しているとして、「国民の皆さんにご支持いただいた政権交代の成果を見てもらうことできたのではないか」と手応えを示した。
そのうえで、党運営、政権運営と大変な苦労が多々あるが、特に万全の状態でないのが国会の状況だと指摘。「組織委員会としての最大の仕事は、来年の参議院選挙でしっかり勝利することにより鳩山政権の基盤を磐石なものにし、国民の皆さんが望んできた政権交代の成果を一つひとつ実現することにある」と強調、「地方組織を束ねている皆さん、地方議員の皆さんにその意識を共有していただき、これから共に活動していただきたい」と協力を求めた。
細野委員長はまた、「参院選挙が行われる来年の7月までに、地方議会をどのように運営してもらうか、地方議会、首長の声をどのように実現していくかが重要なテーマだと考える」とも指摘。11月25日に開催予定の地方議員研修会の最大の関心事だとして、「皆さんの声をしっかり受け止められようなものにしたい。地方の声どう国政に届けていくのか、鳩山政権をどう運営していくかを議論したうえで、党としての体制を整備、意見集約して最終的な形をつくっていきたい」と今後の方針を述べた。
なお、会議の司会・進行は中塚委員長代理が務めた。
|