海江田万里議員は、2日午前に開かれた衆院予算委員会の基本的質疑(総理以下全閣僚出席の質疑)で、国債の発行を極力、麻生内閣での発行額である44兆円を上回ることのないように、特別会計にメスを入れるよう求めた。それに対して鳩山由紀夫総理大臣(代表)は、「44兆円を超えないように最大の努力をする」と答えた。
海江田議員はまず、政権交代を感慨深いものがあると13年前の旧民主党の立ち上げから振り返り、しかし、日本の現状は大変厳しいものがある、ともに頑張ろうと訴えた。
鳩山総理は、13年前に比べて日本の危機は本物になってしまったとの認識を示し、国民のために働かなければならないと応じた。
海江田議員は、国債市場が敏感に反応し、金利が上昇していることを挙げて、補正予算で歳出を約3兆円カットしたことを画期的なこととしたうえで、歳入の面で国債発行をカットすべきではないかと質した。藤井裕久財務大臣は、いろんな選択肢があると答えた。
また、海江田議員は、来年度予算の概算要求95兆円について、できるだけ抑える必要があるのではないかと質した。
鳩山総理は、特別会計を含む207兆円のなかでムダを排し、極力抑えると答えた。また、藤井財務相も、「特別会計は伏魔殿。徹底的に切り込むよう仙谷大臣にお願いしている」と答えた。
さらに、海江田議員は、マニフェストに関して、高速道路の無料化の実施について無理しなくていいとの世論調査結果がでていることにふれ、段階的実施をすれば数千億円の財源が出るのはないかと質した。
鳩山総理は、「マニフェストについて国民の皆さんから守らなくていいとの声がでれば、国民の皆さんと十分に議論しなければならない」としたうえで、高速道路の無料化については「段階的に実施するのが至当」と答えた。
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