小沢一郎幹事長は4日午後、都内で「新しい日本をつくる国民会議」(21世紀臨調)の佐々木毅共同代表(元東京大学総長)、曽根泰教主査(慶應義塾大学教授)、飯尾潤主査(政策研究大学院大学教授)、谷口将紀運営委員(東京大学教授)と会談。国会審議活性化等についての提言を民主党が10月16日に要請したのに対し、21世紀臨調から「国会審議活性化等に関する緊急提言〜政権選択時代の政治改革課題に関する第1次提言〜」(下記ダウンロード参照)が示された。
提言は、21世紀臨調の学者有志による「政権選択時代の政治改革課題に関する検討小委員会」(座長=佐々木毅代表)が組織され、21世紀臨調の年来の主張を再整理し、新たな知見を加えて取りまとめられたもの。
冒頭、「かなり長いものになりました」と言って提言は小沢幹事長に手渡され、その後、約40分にわたって会談した。
小沢幹事長は会談後に記者団に、「4人の先生方においでいただいて、国会の審議の活性化についてのご提言をいただいた。大変貴重な、示唆に富んだご意見があったと感じている。できる限り、今回の提言を参考にさせていただきながら、与野党が合意できるもの、まとめられるもの、それを順次実行して参りたい」と表明した。
「特に、今行われている予算委員会でも総理はじめ国務大臣もほとんど、官僚のペーパーを読むということではなく、自分自身の意見で答弁されているように思う。従って、今後も、国会の審議は国民の代表たる政治家同士が、自分自身の見識に基づいて国民のために議論していく国会にしていきたい」との見解も示した。そのうえで幹事長は、「党内、そして各党の議論が煮詰まり次第、できれば可能なものから今国会で成案を得たいと思っている」と述べた。
また、社会民主党への対応について問われた小沢幹事長は、「社民党の皆さんも、基本的に政権交代を前提にした国会がどうあるべきかということは、ご理解が進んできているのではないかと思う」との見方を提示。同時に「これは政府提案でやれる話ではないので、議会制度協議会で各党の意見の調整をして参りたいと思う」と語り、法案提出は調整後の提出となるとの考えも示した。
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