民主党・新緑風会・国民新・日本の平野達男議員は9日午後、参院予算委員会で行われた総括質疑二日目も6日の一日目に続いて質問に立ち、鳩山由紀夫総理(代表)にぜひ頑張ってほしいとエールを送った。
まず、平野議員は、農業者戸別所得補償制度を取り上げ、食料自給率向上の面からも、農山村の再生のためにもぜひ導入すべきだとして制度の概要を質した。
赤松広隆農林水産大臣は、米粉、飼料米も含め、販売するところまでチェックし、「補償があるから作ればいいというような制度にはしない」と答えた。
次に、平野議員は、世界経済の不均衡是正にふれ、そのなかの課題の一つとされた日本の巨額財政赤字、財政再建について、日本の国債はそのほとんどが国内消化されており、他国の国債と同様に扱うべきではなく、将来の目標としての財政再建とするべきではないかとの認識を示した。
藤井裕久財務大臣は、「経済あっての財政」としたうえで、「内国債であれば大丈夫との考えが一部にあることは承知しているが、返すべきもの」と答え、財政再建はまず、経済が安定したときに計画を立てるべきものとの認識を示した。
また、平野議員は、公共投資に関して、もはや新規よりもメンテナンス、管理を中心に考え、道路・空港・ダムは造らない方向と宣言すべきではないかとしたうえで、八ツ場ダムについて、計画から57年かかっている以上、それと同じような熱意・エネルギーをもって地元を建設中止へと説得すべきであり、「前原大臣一人でやるのではなく、役所のすべての知恵も力も使うべき」と提案した。
前原誠司国土交通大臣は、「選択と集中をしっかり行いたい」として、「公共投資に湯水のようにおカネを使う時代ではない」と答えた。
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