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2009/11/19
【衆院本会議】財務金融委員長解任決議案否決 和田議員「真の政策議論」求め反対討論
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 国会内で19日夜、衆議院本会議が開かれ、和田隆志議員が玄葉光一郎財務金融委員長解任決議案に対して「断固反対」の立場で討論を行った。

 冒頭、和田議員は玄葉委員長の人格について、清廉かつ温和、高潔かつ謙虚であることは衆目の一致するところ、就任以来、一党一派に偏らず、委員会運営に強い責任感を持って臨んできたと紹介。誠心誠意職務を全うする玄葉委員長に対し、解任決議案を提出するという暴挙に出た自由民主党の諸君に強く抗議すると訴えた。

 そのうえで和田議員は、法案審議に臨んだ玄葉委員長の真摯な対応を国民の皆さまにもご理解いただきたいとして、背景と経緯を説明。経済状況が疲弊を極めるなかで総選挙が行われ、政治の変革を求める国民の一票によって政権交代が実現し、新しく国民の信を得た財務金融委員会は一刻も早く深刻な状況を改善すべく、わが国経済の命脈を繋ぐ財政及び金融に関わる法案審議という重責を担っていると説いた。

 特に年末を控え、中小企業の資金繰りが厳しくなっていく状況を目の当たりにしているのは自由民主党の議員も同じであろうと呼びかけ、その視点に立てば同日まで審議してきた中小金融円滑化法案を会期内に成立させることは必要不可欠であるとした。

 和田議員はまた、民主党としては政権党となったこの臨時国会において議論をつくす与野党関係の構築に向け、鳩山総理の代表質問、予算委員会での質疑など、前政権が民主党に割り当てたよりも、はるかに多くの質疑時間を自由民主党に認めてきたことも明らかにした。

 現時点において審議時間が足りないと主張する自由民主党について、審議入りそのものを遅らせようとしたのは自由民主党であり、繰り返し出席を呼びかけたにも関わらず、これに応じず、頑なに委員会への出席を拒んだ姿勢は、国民生活はそっちのけの党利党略に基づいた手法で、国民にとって大きな不幸だといわざるを得ないと批判した。

 和田議員は「会期末までの成立日程を考えるとこれ以上は先延ばしすることはできないので、やむを得ず、本日昼の段階で採決に踏み切った」という玄葉委員長の姿勢に改めて言及。そのうえで、「真摯に法案審議に対応している委員長に対し、解任決議案を提出することは、いたずらな審議引き延ばしという愚策以外の何ものでもなく、自由民主党の議員各位に猛省を促す」と表明。

 「国民が期待するのは与野党の駆け引きではなく真の政策議論だ」と強調した和田議員は、本決議案を否決し、速やかに言論の府としての誇りと機能を取り戻し、一刻も早く政策議論・法案審議に立ち戻ることを求め、討論を締めくくった。

 討論後、採決が行われ、反対319賛成142で解任決議案は否決された。

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