トップ > ニュース
ニュース
ニュース
2000/10/24
政党名と候補者名が結びつかない与党案〜玄葉議員が指摘
記事を印刷する

24日の衆院倫理・選挙特別委員会の質疑では、玄葉光一郎、長浜博行両議員が質問に立った。

 玄葉議員は、冒頭「この改正案に党利党略との批判があるのは、青木・自民党参院幹事長が『来年の参院選は党の運命をかけた闘い。負ければたいへんなことになる。前回の衆院選で候補者名と比例代表の得票差が800万票ある。これをどうにかしなければならない』と発言していることがある」と指摘。その上で、「比例代表制を取りながら、有権者が候補者個人を選びたいときに、候補者が所属している政党を自覚しないまま投票する可能性があるままでは、やはり横流しといわざるをえない」と迫った。片山提出者は「政党離れ、政治離れをくい止めるための方法を考えた。あらゆる選挙運動で政党名を宣伝するので、候補者と政党がわからないことはない」と反論した。

 さらに、玄葉議員は「記号式、たとえば最初に政党名に○を付けて、そのあと候補者に○を付けるようにしたらどうか」と、投票方法を工夫してはどうかと提案したが、与党側は「候補者名を書く人は政党名を考えて書く。日本の場合、教養が高いからそういうやりかたを選んだ」「我が国は昔から自署式。そんな複雑なことをする必要はない。国民の良識に待つべきだ」と取り合わなかった。玄葉議員は「記号式を導入しているヨーロッパの国の識字率が低いとは思わない」と首をひねったが、自説の主張にかたくなな与党側と最後まで議論はかみあわなかった。

 続いて質疑に臨んだ長浜博行議員は、「なぜ今改正が必要なのか。ずっと議論しているから国民の認識が高いという思いこみがあるのでは。国民はまだ参院選挙制度の何が問題なのかわかっていない」と迫ったが、片山提出者は「われわれは20年間待ってきた。21世紀にはぜひこの制度を導入したい。ここでまだ議論をするとなると、4年も先送りだ。永遠に改革はできない」と自分たちの立場を強調するばかりだった。長浜議員は「衆院の段階でも参考人を呼び、公聴会を開き、時間をかけて審議するべきだ」と主張した。

記事を印刷する
▲このページのトップへ
Copyright(C)2024 The Democratic Party of Japan. All Rights reserved.