菅直人副総理・国家戦略担当大臣は25日午前、閣議後に官邸内で記者会見を行い、同日発表された経済指標に関し、「多少いいもの、多少悪いもの、色々あるが全体として求人、失業等について厳しい状況が続いていると思う。一方で、最近のマーケットの動向は株価も1万500円台まで上昇し、円も91円台ということで一時の円高が相当程度是正されている」との見解を明示。
そのうえで、「(同日夕方に予定される)臨時閣議で平成22年度予算を決定、年内に成長戦略を発表し方向づけがなされれば、来年に向けこの厳しい経済状況から脱却する明るい兆しが見えてくると確信している」と語った。
また、同日の閣議で提案した通常国会前の閣僚による意見交換について、9月半ばの政権発足以降、年内いっぱい予算編成等で閣僚それぞれががむしゃらに走ってきたが、2010年を迎えるにあたり「今度は一年間の取り組むべき課題を年初に内閣全体として意見交換する場があっていいのではないか」との思いのもと提起したと説明した。
「多少反省することがあるとすれば、制度論や組織論に踏み込むには3カ月では十分ではなかった」と振り返り、既存の制度、組織をそのまま存続していいのか、大きく変えるべきなのか、納税者番号制度のように議論を急ぐ必要があるものもあるとして、国会開会前に意見交換の場を開くことに意義があるとした。
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