鳩山由紀夫総理大臣(代表)は7日夕、首相官邸内で記者団に対し、枝野幸男衆議院議員を首相補佐官に起用する方針について、首相補佐官というかたちで事実上は行政刷新担当として、国家戦略担当大臣と兼務となった仙谷由人行政刷新担当大臣を支えるための人事だと説明。「事業仕分けで大変活躍し適任ではないか」と自らが提案したと明かした。仙谷大臣の負担が大きいのではないかとの指摘には、今後「国家戦略室」が「国家戦略局」となり「仕事が大幅に増えた場合には新たな考えが必要」とする一方、「現時点では有能な仙谷大臣ならば十分こなしていただけると思っている」との認識を示した。
また菅直人財務大臣、仙谷国家戦略担当大臣という新たな布陣には、「昨年は政権発足からわずか3カ月というなかでの予算編成であり、ムダ遣いをなくすために一生懸命歳出削減を行ったが、特別会計、特に特殊法人その他については時間的余裕がなく、なかなか見えないところがあった」と述べた。そのうえで、「仙谷・菅ラインには一般会計、特別会計合わせて207兆円の国の予算をどこまで切り込んでいけるか。それにより国民の皆さんのために本当に必要な予算をつくっていく、その勢いを二人に大いに期待している」と表明。「この2010年、新しいスタートにあたって皆さん方の期待に応えられる大いなる切込みができると期待している」として、官僚に対しても「二人とも兵(つわもの)であり十分やれる」と語った。
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