鳩山由紀夫総理大臣(代表)は13日、官邸で記者団に「政治資金に関してはクリーンでなければならないと、政治家の常としてそう思っていた。それだけに私の問題に関しては国民の皆さんにお詫びを申し上げてきたところだ」と述べ、「こういったことがないようにしていくことが政治家の立場として当然あり得べきことだ」とした。
また、「国民の皆さんは旧政権に対する強いご不満があり、そうしたなかで政権交代を望んだ」との見方を示し、「一番大切なことは国民の皆さんの命を守る政治を、国民の皆さんの期待に応えるように実現していくことだ」と表明。そうした考えのもと、原点に返って、国民の皆さんの思いを実現していくために全力をあげていくと改めて語った。
続いて、政府と金融再生支援機構が、京セラの稲盛和夫名誉会長に日本航空の次期経営最高責任者(CEO)への就任を要請し、受諾される方向であることを踏まえ、「大事なことはJALが今までのような政府に頼る姿勢ではなく、むしろ稲盛イズムを大いに発揮して新たな姿勢で臨んでいく。そして(稲盛名誉会長は)お客さんに愛されるJALに甦るために全力をつくすというお気持ちを披瀝さえた」と述べ、「稲盛名誉会長の経営手腕、すなわち愛される企業を育てていくという手腕を高く買っており、JALにそのことを期待している」と語った。
稲盛イズムについては、「ただ企業は儲ければいいという発想ではない、社会に貢献する企業を作り上げてきた、お客様を大事にする企業を作り上げてこられた、その才能は必ずしも航空業界を知り尽くしていなくても共通する理念だ」とも指摘。こうした強い哲学、信念、理念を持った稲盛名誉会長は、「これからJALをリードしていくに当たって最適任者だと思っている」との認識を重ねて示した。
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