右から二人目が、いのべ航太氏。小沢幹事長、松宮勲県連代表と固い握手。若泉征三衆院議員も同席
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小沢一郎幹事長は18日夕、福井市内で会見し、「福井県連として参議院の通常選挙に井ノ部航太(いのべこうた)君を候補者として推薦いただいた」と述べ、「大変いい候補者を選んでいただいたと思っている。本部においていずれ公認の手続きをしたい」と発表した。
井ノ部氏の父親は福井県大野市の出身で福井県下には親類縁者も多いことにも幹事長はふれ、「そういう意味でもこの地域のことを充分に承知している。また東京での新しい知識と経験を持っているので、その意味で大変立派な候補者であると本部も考えている」と紹介。できるだけ早い機会に正式に公認候補として決定したいとの意向を示すとともに、「都道府県連で決まったところについては一応内定候補者となる」として、公認候補と同様に本部としてあらゆる面で応援していくとした。
挨拶に立った井ノ部氏は「祖母も健在、幼少のころから福井に何度も足を運び、自然の美しさや人々の温かさを感じて育ってきた。この度、このような形で参議院選挙にむけて民主党候補とし頑張れることに緊張とやりがいを感じている」と力強く表明。若輩ものであり、知名度もないが「とにかく歩いて歩いて、県内の皆様に顔を知っていただいて、若い力と志を皆様にしっかりと訴えさせていただきたいと思っている」と、今後にかける思いを語った。
また、地域で暮らす人のための政治が実現するよう、地域主権の確立に国会議員として尽力していきたいとの考えを表明した。
記者から07年の参院選と昨年の衆院選で与党が自民党に全敗しているのは全国で福井だけ、その福井県選挙区で、保守の強い福井でどう戦うか問われた小沢幹事長は、「(先の衆院選では国会議員を)4人誕生させてもらったが小選挙区では敗北した。その意味ではもっともっと足腰を強くしなければいけないと思っている」と改めて指摘。「北陸3県というのは象徴的なところ、いまだ自民党の影響力の大きいところ。その意味では何としても県民皆さんのご支持を得て当選ということにもっていきたいと思っている」と強調した。
そのうえで井ノ部氏の選挙戦について、「私の主張のように、川上の縁が非常に深いので、川上から、そして自分の地縁血縁の強いところから歩きながら一人でも多くの方に理解を求めるしかない。幸い若いし、決まった以上は全力でがんばってもらいたい」と、多くの皆さんの声を聞き、国政に届けるという基本に沿って力を尽くすようエールを送った。
■井ノ部航太氏(35歳)
慶応大学法学部卒。電通勤務後、現在は仲間と起業したIT関連会社取締役
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