■鳩山由紀夫総理(代表)記者ぶらさがり■
施政方針演説「政治には理念が必要との思いでしっかりやった」
鳩山由紀夫総理(代表)は29日夕、首相官邸で会見を行い、同日行った衆参両院本会議での施政方針演説についての感想や内閣人事局構想、沖縄連絡室の設置目的などについて記者団に語った。
はじめに衆参両院本会議での施政方針演説に込めた総理の思いと、国民にその思いは届いたかについて、「一生懸命演説を行ったから、できれば国民の皆さんの心に響いていただければと思っている」と語った。また演説内容が具体性に乏しいという指摘があることに鳩山総理は、(演説が)理念型で具体性が乏しいと最初から批判が来るのではと思いながら演説を行ったとしたうえで、「政治には理念が必要で、理念なき政治はバラマキ政治になる。我々はなぜ『コンクリートから人へ』という予算を立てたのか、そこには理念が必要だという思いでしっかり述べたつもり」と主張するとともに、具体性についても、「雇用問題など予算のあり方としての枠組みは提示した。日本の政治が変わるときにはそのような批判も覚悟の上で思い切ってやらせていただいた」と語った。
次に同日の閣僚懇談会で、国家公務員法改正案の骨子に内閣人事局を設置し、事務次官級から局長級への降格人事や民間の公募を可能とする内容を盛り込むことを言及したことについての質問に鳩山総理は、「縦割りの中で優秀な人材が必ずしも本来必要な所に使われていなかった部分があるのではという考えから、優秀な人材が一番適当な所で頑張ってもらうためには、官邸が任命権を握ることが大事という思いで構想を申し上げた」と説明。また法案提出時期については、「今国会中に上げたいと思うが、来年度予算の成立後に考えていきたい」と展望を示した。
最後に普天間飛行場移設問題について地元との連絡を密にするために沖縄連絡室の設置を決めたことに対して鳩山総理は、「国と沖縄が結びついて同じ心に近づいていくということが大事という目的で、沖縄県民の皆さんの声が直接官邸に聞こえるようなシステムにしていきたい」と基本的認識を述べた。
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