小沢一郎幹事長は1日夜、横浜市で行われた「2010年民主党神奈川県連 新春の集い」で挨拶に立ち、衆院選での国民の皆さんとのお約束を民主党は議員が力を合わせていっしょうけんめい実行していくと表明するとともに、政権交代によって実現した「国民の生活が第一。」の政治をより確実なものにしていくためにも参議院でも過半数の議席を獲得できるよう、民主党に力を与えてほしいと訴えた。
法務大臣の千葉景子参議院議員はじめ、金子洋一、那谷屋正義両参議院議員、竹内栄一、石井茂両参院選公認内定候補者らも挨拶に立ち、「いのちを守る政治を実現する鳩山内閣の一員として」力をつくしていくと表明した。
マイクを握った小沢幹事長は、「皆様のお力のお陰で、民主的な手続きによる、選挙による、憲政史上初の政権交代ができた。本当に歴史的な出来事だと思う」と、先の衆院選を振り返り、「国民のみなさんの『もう(自民党中心の政治は)がまんできない』という思いと、勇気ある行動がこの結果をもたらした」と指摘した。そのうえで、この政権交代を、日本にとって意味のあるもの、国民の皆さんにとって意義のあるものと思っていただけるよう、結果を出していかなければならない」と強調。その意味で民主党の責任・使命は大きいと語った。
小沢幹事長はまた、通常国会において成立した平成21年度第2次補正予算、審議中の来年度本予算において、衆院選で国民の皆さんとお約束した政策の実現のため、予算編成を行ったと力説。「政権交代して3カ月目の予算編成なのでお約束したことのすべてが実現できたわけではないが、皆さんとのお約束を守っていくスタートの最初の予算にしようと、そういう意味では限られた財源のなかで、立派な予算ができたのではないかと思っている」と幹事長は語り、「本当に予算が実行された際はこれが政権交代か、政権交代によって初めてこんなことが実現できたのかと実感していただけると思う」とも指摘した。
『コンクリートから人へ』の理念のもと、国民一人ひとりの生活を大事にし、そういう視点から予算編成したと重ねて明かすとともに、民主党の主張の大きな柱である地方分権、地方主権、地方自治をしっかりと行っていくとも主張。「地方交付税も増やしたし、ひも付き補助金をやめて、まとめて地方に交付するしくみもつくった」と語った。
「今度の予算は本当に皆さまとの約束のスタートになるものと信じている」とあわせて述べた小沢幹事長は、「衆院選では史上初の議席を頂いたが、参議院では民主党はまだ過半数を得ていない」として、国民のみなさんとお約束した政策をより確実に実行するためにも民主党に力をと、参院選での支持を改めて求めた。
県連代表の笠浩史衆議院議員は多くの皆さんの参集に謝意を示したうえで、昨年の新春の集いで何としても政権交代を実現してこの日本を変えたい、国民の皆さんの生活を守っていく政治を実現したいとして、衆院選での民主党への支持を訴えたことを振り返った。
そして衆院選において神奈川県では21人全員の当選を果たさせていただいたことに感謝を表明したうえで、「この政権交代はあくまでも目的ではなく手段である」と強調し、国民の皆さんの選択にしっかりと答えを出して結果を出していかなければならないとして、「何としても本予算を年度内に成立させ、さらにとどまることなく年金・医療・介護などの社会保障の問題や成長戦略をも含めた中長期的ビジョンを皆様方に示して結果を出していくと表明。そのうえで「そうした流れを確かなものにするためにも参議院選挙に民主党に支援を」と求めた。
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