■平野博文官房長官会見■
新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会を設置
平野博文官房長官は16日午前、官邸で会見を行い、同日朝行われた閣議の概要について、「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」を設置したことを報告した。
平野長官は、現行の防衛計画の大綱の見直しについて、国家の安全保障に係る重要課題であるという認識のもとに新しい政府として十分な検討を行う必要性に資するため、鳩山由紀夫総理(代表)が安全保障と防衛力のあり方に関する分野等の有識者の参集を求め、意見を賜ることを目的とする懇談会を開催すると同会設置の趣旨を説明。今後、国会日程との調整を経て、できるだけ早い段階で同会を開催し、約7〜8カ月の間で防衛計画の大綱の取りまとめを行っていく考えを表した。
午後の会見で平野官房長官は、バンクーバー冬季五輪で同日、スピードスケート男子500メートルで長島圭一郎選手が2位、加藤条治選手が3位に入り、今大会日本選手団初のメダルを獲得、同一種目において銀、胴メダルを同時受賞したことについて、「大変喜ばしいこと。見事メダルを獲られた長島、加藤両選手及びお二人を支えてこられた関係者の方々に心からの祝福を申し上げたい」とコメント。また、これまで出場した日本人選手の活躍ぶりにも敬意を表すとともに、今後出場する選手たちに対して「健闘をお祈りしたい」とエールを送った。
また、経済同友会が15日、企業・団体による政治献金を原則禁止し、政党が政策立案のために設立するシンクタンクに限って寄付を認めるべきだとする意見書を発表したことへの受け止めを問われた平野官房長官は、「一つのアイディア、意見として承る」と述べたうえで、政治家の政治活動をサポートする資金の必要性を強調。現状のルールでは個人献金を集めるのが難しいと指摘する一方で、「政治とカネ」の問題、より透明性を確保していくための一つの手段として民主党が企業・団体献金の禁止を検討してきた経緯にも言及、「いずれにしても透明性のある政治資金の集め方、報告の仕方は大事」だとした。
17日に政権交代後初となる民主党の鳩山由紀夫総理大臣(代表)と自民党の谷垣総裁との首討論が開かれることについては、「しっかりと国民の皆さんに思いの丈を発することができればいい。加えて公明党代表との討論も予定されており、素晴らしい論戦になることを期待する」と述べた。
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