小沢一郎幹事長は5日午後、参議院選挙の鳥取県選挙区公認候補予定のさかの真理氏、同比例区公認予定候補の田村こうたろう氏と鳥取市内で揃って会見を行った。県連代表の川上義博参議院議員も同席した。
小沢幹事長はまず、田村氏について、ご承知の通り自由民主党に議席をおいていた参議院議員だと前置きしたうえで、「しかし、今日の状況を見たとき、自民党の政策、政治姿勢・哲学では国民の皆さんの生活を安定させることはできない。自民党の考え方・政策では到底、鳥取県を、ふるさとを再生することはできない。また、経済、財政を再建することはできない。そういう考え方のなかで自民党を離党し、新しい政治を目指す
決断をされた」と紹介。
田村氏の政治にかける情熱を肌で感じ、そしてこの鳥取県、また日本を何としてもよりよいものにしていかなくてはならないという話し合いを重ねた結果、それならばわれわれといっしょにやろうではないか」ということになったと経緯を語った。幹事長は「私たちは「国民の生活が第一。」の理念のもと、国民の生活を守ることが政治の責任であり、使命であるとの考え方のもとに結党した政党だと改めて説明し、「田村君自身の政治の目標を達成するため、熟慮の末にいっしょに選挙戦に臨むことを決意してもらった」と語った。
さかの氏については、「私は彼女のおじいさまに当たる坂野重信先生とごいっしょさせていただき、ご指導いただき、お世話になったひとり。そういう意味でお孫さんである、さかの真理さんといっしょに政治を志すことになったのもおじいさんのご縁、天のお導きかと大変喜んでいる」と紹介。そのうえで「選挙まであとわずかしか残されていないが川上県連会長のもと、ふたりでこの鳥取県を代表する参議院議員として県民皆様の信頼を得られるよう全力で頑張っていただきたい」と求め、党本部としても最重点地区のひとつとして支援体制をつくりあげていく考えを強調した。
田村氏は「日本経済、鳥取県の景気は待ったなし。そうした状況で時間がないなか、どうやったら、私が鳥取県のために、日本のために、必要だと思われる政策を実行できるかということで熟慮に熟慮を重ねたうえで、『民主党の中でやってみないか』『考え方は違ってもよりよい方向に議論をして引っ張っていってくれればいい』とのありがたい言葉を幹事長からいただいて、立候補に至った」とした。
「鳥取県経済も日本経済もいいところがなかなかなくて大変な状況にある。そのなかでがんばってみようと思っている。全国比例は未経験で不安もあるが、鳥取県でより多くの名前を書いてもらうという点では同じ。鳥取県のために全国でご活躍の方々の力を結集する礎にもなれるのではないかと考え、県のために、国のために働けるのではないかと思っている」と述べた。
さかの氏は7月の選挙は厳しい戦いになると思っているとしたうえで、「助けを求めている人たちが本当に希望のもてる社会の実現、これが志だ」と表明。「この志の実現に向けて、まずは子どもたちを大切にするそんな政治を実現する。さらに命を大切にする政治、そして地方を大切にする政治、この三つの志の実現のために何が何でも勝つと硬く決意している」と力説した。
■さかの真理
医師、1児の母
1977年生まれ
国際基督教大学高等学校卒、日本医科大学医学部卒業、
東京大学付属病院小児科医局員
■田村こうたろう
参議院議員(当選2回)
参議院国土交通委員長、元内閣府大臣政務官
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