小沢一郎幹事長は8日午後、次期参議院選挙の山形県選挙区公認内定候補の梅津庸成(うめつ・ようせい)さんと山形市内で記者会見した。
小沢幹事長は会見で、「本日山形県連として梅津庸成さんの擁立を決定した。このように立派なすばらしい候補者を得ることができて、力強く感じ、喜んでいる」としたうえで、「(直近は)外務省の軍縮部門で活躍してきた。この安全保障は、軍備という面に限らず、食の安全など、あらゆる面で、国民生活と暮らしを守るために、その(広い意味の安全保障の)エキスパートとしての手腕に期待している」と述べ、即戦力であると梅津さんを紹介した。
また小沢幹事長は、「先般第一次公認候補を発表した。10都府県ほど残っていたが、来週、おそくとも3月中にはすべての公認、推薦候補を決定したい」と述べ、今後の候補者擁立を急ぐとともに、「1人区の勝敗が、過半数確保を目的とする選挙の大きな要素となる」として、梅津さん勝利のために県連みんなの力を結集して勝利してほしいとも語った。
梅津庸成さんは、今回立候補を決めた理由について、「山形に生まれ、17年間山形で育った。直近は外務省の軍縮不拡散部門で、それ以前は防衛省で国民の安心、安全を図る政策立案に携わってきた」と述べたうえで、「山形に帰って、山形のために何かしたいと思っていた。山形には人材、発展の潜在力がある。自分の経験を役立てることができればと出馬を決意した」と、これまでの経過と思いを力強く語った。
また、梅津さんは、「20年間行政で働かせてもらい充実したものだったが、一方で限界も感じていた。そんななか民主党がこの国の形を変えていこうとしている。民主党なら自分の経験を生かしてくれるのではないか」と、民主党への期待も表した。
その後記者からの質問に、山形選挙区の位置づけについて聞かれた小沢幹事長は、「1人区は29あるが、ここでの勝敗が結果を左右する。今回は、複数区では複数擁立することになるが、そこの戦いも熾烈だが、一番重要なのは1人区。東北で言えば、山形県も含め4つの1人区をなんとしても得たい。本部も重点選挙区として支援していく」と答えた。
経団連が政党への献金をやめることについては、「先日総理からも指示があったが、マニフェストでも言っている通り、企業・団体献金は廃止の方向で与野党まとめていきたい。本来の政治活動がどうかについては議論があるが、現在は政党助成金のシステムがあるので、企業・団体献金廃止に向けての方向は問題ない」と明快に答えた。
■梅津庸成(うめつ・ようせい)
1967年2月23日(43歳)
慶應義塾大学法学部卒業
防衛庁(当時)入庁 外務省
民主党山形県総支部連合会副会長
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