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2010/03/23
【参院予算委】小林議員、日米間の密約問題の解明を高く評価
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 参議院予算委員会で23日午後、外交防衛・安全保障をテーマに集中審議が行われ、民主党・新緑風会・国民新・日本の小林正夫議員が質問に立ち、日米間の密約問題、エネルギー外交、国際貢献の在り方等に関して、鳩山由紀夫総理(代表)はじめ関係大臣に質問を行った。

 冒頭で日米間の密約問題について取り上げた小林議員は、「密約問題における岡田外務大臣のご英断を讃えたい。まさに今回の捜査の着手が政権交代を機に、民主主義のもとで展開されるべき外交を名実ともに国民の手に取り戻した」と高く評価。就任したその日に調査を決定したきっかけと調査の意義について岡田克也外務大臣に質した。

 岡田外務大臣は「野党時代から歴代の総理、あるいは外務大臣が『密約はない』とこの国会の場で答弁しているのを見て、こういう状況は終わらせなければならない、終えなければならないと考えていた。あわせて歴代の外務省の事務次官経験者からも『実は密約はあった』という趣旨の発言が相次いだ。政権が代わったのをひとつのきっかけに、このことをぜひ明らかにしたい。明らかにするというのは国民から見て、事実と反することを総理大臣や外務大臣が国会で繰り返すというのは、政治に対する信頼、外交に関する信頼を損ねている。そういう状況を早く変えたいと思ったからだ」とした。

 小林議員は鳩山総理に対してもその意義を質し、総理は岡田外務大臣について「決意を持って英断したことは意義深いもの」と語り、岡田大臣の答弁に賛意を示すとともに、「新政権の真骨頂である国民の皆さんと歩む政権の姿を見せる意味で大変なものであったと評価している」と述べた。

 小林議員はまた、情報公開の必要性と公文書の扱いに関して岡田外務大臣に重ねて質問。小林議員は「公文書等を適性に保存して、一定期間経過したあとは原則として公開していく。そのことで両政府が行ったことの公平性を担保していく。そこにひとつの情報公開制度の大きな役割があると思う」との見解を示したうえで、外務大臣の考えを質した。

 岡田外務大臣は「情報公開というのは委員の指摘通り、一定期間経ったところで後から振り返る。そのことによって説明できないことが起こらないということで、私は民主主義にとって非常に重要なルールだと思う」と指摘。そのうえで、外務省も外交文書について「30年経てば原則公開する」という30年ルールがあると説明し、「残念ながらそれが厳格には運用されず、外務省のなかで判断して公開しないということが非常に多かった」現実を明かした。

 岡田外務大臣は「これを変える必要があると考え、現在、外務省のなかに外交記録公開文書管理対策本部会議を設け、私が本部長になってそういった問題について議論を行っている」と述べた。同対策本部会議では、外交記録公開に関する規則を定め、(1)30年たつと原則公開、(2)公開できないものはこういう場合は公開できないと理由を明確に書いて最終的な判断は、大臣や副大臣、政務官が関与して公開しないということを責任をもって決める、こととするとした。

 岡田外務大臣はさらに、この度の調査によって文書保存のいい加減さも明らかになったと述べ、「重要な、本来保存されていなければならないものが保存されていなかった」として、(3)文書保存についてもきちんとルールをつくる、ことにしたと答弁した。

 小林議員は続いて「情報が伝わることは私たちの生命・財産を守ることに繋がる」との認識を示し、情報を堅持するためにもエネルギーが必要で、その礎となるエネルギー外交の重要性に言及。「この大事な電気をつくるためにも火力・水力・原子力・あるいは太陽光発電、風力発電を進めなければならない」とも述べ、「鳩山総理にCO2削減のために、3月12日に地球温暖化対策基本法の閣議決定がされた。そのなかで原子力発電をめぐる論議もあったと聞く。資源が乏しい日本の状態はどの政党が政権をとってもこの環境は変わらない。資源を友好に使って発電していくことが大事。そういう意味で原子力発電は不可欠なもの、これからもきちんと推進していかなければならない」と述べた。「資源が少ない区にあるわが国にとってウランを再利用していくことが必要。もちろん安全が最優先である」と語った。

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