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参議院予算委員会で２３日午後、外交防衛・安全保障をテーマに集中審議が行われ、民主党・新緑風会・国民新・日本の喜納昌吉議員が質問に立ち、普天間基地問題と官房機密費、取り調べの可視化等に関して、鳩山由紀夫総理（代表）はじめ関係大臣に質問を行った。
喜納議員は、普天間基地移転問題に関し総理に今後の決定プロセスを問うたところ、鳩山総理は、「今日、関係閣僚と協議するが、この協議で最終的な決定をするわけではなく、すり合わせをする。３月中に政府としての考え方をまとめ、５月末までにアメリカに説明をしていく」との見解を示した。喜納議員は、総理の答弁に「民主党も自民党も沖縄問題をおもちゃにして欲しくない」と沖縄県民の気持ちを訴えた。
喜納議員は続いて、官房機密費の問題に触れ、今まで使われた官房機密費について問うたところ、鳩山総理は「官房機密費は、ある意味で国家の大事の時に使われるべきであり、本来そのように使われるべきだ」とした上で、「一方で、国民のみなさんに開かれた政権を作りだしていかなければならないので、本年４月から官房機密費の全ての支出をチェックし、それを適当な年月を経たものを公開していく。今、その準備に取りかかっている」とした。
また、喜納議員は、連日、沖縄県内で発生している米軍兵士の関わる事件・事故について触れ、「皮肉にも取り調べの可視化がされていないために、国連人権規約によって米兵の人権は守られ、沖縄県民の人権が軽視されている。原因は、日本の刑事訴訟法がネックとなっている」と指摘し、法務省内での取り調べ可視化の検討状況について千葉景子法務大臣に問うた。
千葉大臣は、「取り調べ可視化については、その実現を念頭に置いて省内に政務三役を中心とする勉強会を設けて、毎週１回程度、精力的に議論・検討している。６月をめどに中井国家公安委員長とも検討をして、論点の整理をして、まとめていきたい」としたが、「本国会に（法案提出が）間に合うか難しい状況だ」とした。鳩山総理も、「言うまでもなく、新しい政治をなんとしても切り開いて行きたい」と強い決意を示した。
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