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2010/03/24
【参院予算委】需要サイドに立った成長を 辻議員




 辻泰弘議員は、24日午前、参議院予算委員会で締めくくり質疑に立ち、需要サイドに重点を置いた経済・財政運営により、税収を上げるべきと主張した。

 鳩山由紀夫総理(代表)は、基本的には同じ考えであるとしたうえで、「従来は供給サイドに力を置き過ぎていた。雇用を生み、それが需要を生み、経済が成長につながるように日銀と一体となった経済運営を行う」と答えた。

 菅直人副総理兼財務大臣も、「財政は財政のためにあるのではない。国民のためにある。財政健全化も常に念頭に置いて運営する必要がある」と答えた。

 また、辻議員は、日銀の国債直接引き受けの是非について質した。菅財務大臣は、日銀紙幣への信用が崩壊してはならないとして、慎重に扱うべきものとの認識を示した。

 次に、地球温暖化対策基本法案についても、環境と経済を両立させる観点、特に国民の意見を聞き反映させるべきではないかと質した。小沢鋭仁環境大臣は、その通りとしたうえで、「私は、環境と経済の両立ではなく、環境と成長の両立と言っている」として、環境対策を講ずることで、国民生活に快適、安心・安全をもたらし、投資を集中し国際競争力を増す、経済成長率を上げる政策を政府全体のものとしてまとめること、法案の条文に国民との対話を盛り込んだことを説明した。

 また、辻議員は、学校の耐震化工事をこの夏休みに間に合うよう、経済危機対応・地域活性化予備費1兆円を使うべきではないか、とその決意を質した。

 鳩山総理は、「そうしたいと思う」と答え、菅財務大臣も手続き上の問題はあるとしたうえで、「精一杯がんばります」と答えた。
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