小沢一郎幹事長は28日午後、青森県青森市内の会場で開かれた「民主党青森県連躍進パーティー」で挨拶した。
冒頭、小沢幹事長は、参集した知事や青森県内の首長、各地の団体の代表者、民主党支援者を前に、「本当にみなさんのご支援のおかげで、前の参院選では平山幸司議員を当選させていただき、そして、昨年の総選挙によって政権を担わせていただいた」と感謝の意を示した。
9月に政権を担ってから、2カ月目で、予算編成をしたことについて、「いろいろと批判はあるが、私は、自民党政治の中でごちゃごちゃにされてしまった、負の遺産を前提にしての予算編成としては非常に鳩山内閣でいい予算ができた」と報告した。そのうえで、「これが現実の予算の執行ということになれば、知事さんをはじめ首長のみなさんも地方議員のみなさんも、あるいはいろいろな農家のみなさんをはじめ、大勢の国民のみなさん、県民のみなさんが、『ああ、これが政権が変わったということか、今までの政治の形ではこのようなことができなかったはずだ』ということを多分実感してもらえると信じている」と期待感を示した。
また、小沢幹事長は、「『国民の生活が第一。』のように、国民の生活を守るのが政治の使命であり、我々の理念と理想を発揮するためには、まだまだ越えなければならないハードルが沢山ある。いろいろな旧体制からの抵抗・反対があるが、これを乗り切って本当に国民のための国民の生活を守る政治を実行していくために、国民のみなさん自身のバックアップが必要だ」とし、「今度の参院選挙、7月に予定されているが、この選挙で、みなさんのお力添えをいただいて過半数を獲得し、さらに一層の改革を進めていきたい」と支援を呼びかけた。
小沢幹事長の挨拶終了後、参加者から「一郎さん、7月においしいお酒、飲もう!」との呼びかけに、小沢幹事長は、「はぁーい、ありがとうございます。あの今日はね、(東京に)戻んなきゃいけないんだけれども、またぁ、来ますから。よろしく頼みます」と応えた。
主催者を代表して、横山北斗県連代表が「昨年の総選挙では、まさに革命と呼ぶにふさわしい出来事として、私たちは政権交代を実現したが、革命の後は、反革命が起こる」とし、「今、民主党を批判する反革命分子に負けずに、この危機を乗り越えて行かなければならない」と強い決意を述べた。
その上で、民主党政権発足により、(1)9年連続して青森県に予算付けされていた農業予算が、今回、60億円の上積みを実現(2)沿岸漁業を重視する立場から、操業区域拡大のため党の幹事長室や赤松広隆農林水産大臣に要望している(3)7年間、毎年1兆円以上削られてきた地方の予算を民主党は1.1兆円もの予算を拡充し、本年4月以降に交付される(4)子育て支援、高校授業料無償化、こういった政策についても、子どもの数の多い、出生率の多い地方がより多くの恩恵を受ける――こと等を紹介し、「これらが、これから始まろうとしているが、これらをバラマキという批判するのは、地方の政治を全く見ていない者の主張であり、我々は、そういう政治家に負けることなく、前進、前進、前進を重ねていかなければならない」と力強い決意を述べた。
最後に、波多野里奈(はたの りな)参院選挙公認予定候補者は、「とにかく、しなければならないことは、田名部匡省参議院議員がこれまで築き上げられてきた功績を汚さず、私もみなさまのお力をお借りして頑張って当選しなければならないことだという強い責任を感じている」とし、「昨日、玉突き事故に遭い、本日はお見苦しい姿ではあるが、これも当たり年と前向きに捉えて、頑張っていく」と強い決意を語った。
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