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2000/09/05
山本議員に議員辞職を勧告〜常任幹事会が決定
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○「結党以来の危機」党の信頼回復に全力を=鳩山代表

 民主党は5日午前、国会内で常任幹事会を開き、政策秘書の給与を流用したとして詐欺容疑で東京地検に逮捕された山本譲司衆院議員=4日に民主党を離党=に対し、党の倫理規則に則って、議員辞職を勧告することを決めた。

 常任幹事会では冒頭、鳩山代表が、「民主党の結党以来の危機と受け止めている。民主党の存在意義、基盤が揺らいでいる。山本議員ひとりの問題ではなく、自分自身の問題と受け止めて、国民の信頼を再び回復する努力をしなくてはならない」と、党の信頼回復に全力を挙げる考えを強調した。

 続いて羽田幹事長が経過を報告。常任幹事会のメンバーからは、「倫理面と制度面を検討し、自ら襟を正すべき」「民主党らしくないことが起こってしまった。その後の対応は迅速機敏に行い民主党らしさを示そう」「5月時点での調査の甘さを反省すべきだ」「国民の金を自分の金と思っていると政治・自民党を攻撃してきた我々の立場からは許し難い行為だ」との山本議員への強い批判や、党の対応についての反省が相次いだ。

 山本議員に対する議員辞職勧告については、現段階で決めることに慎重な意見も出されたが、「国民の民主党を見る目は、われわれの想像以上に厳しい」「国民の税金の使い方について嫌疑を受け、逮捕までに至ったということだけで、政治倫理上の責任は非常に重い」として、この日の幹事会で議員辞職勧告を行うことをただちに決めた。勧告文書は4日夜、仙谷由人企画局長が山本議員の弁護士を通じて本人に手渡す予定。

 また、党員としての処分に関しては、山本議員から提出された離党届はすでに受理しているが、党倫理委員会に事実関係の詳しい調査を委嘱し、離党届受理を撤回しての除籍(除名)も視野に入れてあらためて処分内容を検討する。9日の党大会までに結論を出す。

 さらに、「5月の時点で、問題を甘く見ていた責任は免れない」として、党執行部に対して厳重注意処分を常任幹事会名で行うことも決めた。
 8日には両院議員総会を緊急に開催し、所属国会議員全員から意見を聞くことも決め、全議員に通知した。

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