山下八洲夫議員が、23日午前の参院本会議で鳩山由紀夫総理の訪米・核セキュリティ・サミット出席報告について、感想、日米同盟の意義、核抑止力などを質した。
鳩山総理は、12〜14日にワシントンで開催された核セキュリティ・サミットについて報告。各国は核セキュリティ向上のための国内及び国外措置、核セキュリティにおけるIAEAの役割等について意見交換を行ったと語った。また、核テロ防止に貢献するためのイニシアティブとして、核セキュリティ強化のためのアジア総合支援センターを日本に本年中に設立することなどを提案したと報告した。
これに対して、山下議員は、「日本は世界で唯一の被爆国」であり、核のない世界へのイニシアティブを発揮すべきであるとしたうえで、まず、核セキュリティ・サミットとの率直な感想を求めた。鳩山総理は、4年以内での核物質管理合意などができたことを挙げ、画期的であったとした。
山下議員はまた、広島、長崎での核セキュリティ・サミットを開催するよう求めたのかと質した、鳩山総理は、北朝鮮の核の脅威が存在するなか、韓国での2012年開催を歓迎したと述べたうえで、広島、長崎では核セキュリティ・サミットよりも核軍縮、核廃絶、核不拡散のためのサミットが開かれるべきで、開催できるようにしたいとの考えを明らかにした。
山下議員は、オバマ米国大統領との会談に関する報道に触れ、総理に真意を質した。鳩山総理は、「きちんと実現できるのか」とのオバマ大統領の言葉は聞いていないと答えた。
最後に、山下議員は、核抑止力、日米安保のあり方、日米関係の緊密化への考えを質した。鳩山総理は、さらなる信頼関係の強化に努め、対話を続けるとの考えを表明した。
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