高嶋良充参議院幹事長は11日午後、国会内で定例記者会見を行い、終盤国会の動きについて記者団に語った。
高嶋参院幹事長は、重要法案4本が衆議院で審議中であり、「全て成立させるためには早く参議院に送ってもらいたい」と述べ、会期の延長については、「非常にタイトな日程になってきているから、参議院としては法案の成立に全力を挙げてまいりたい。会期末に向けて最大限の努力をし、その段階で法案が残っているということであれば、延長して法案を成立させるのかどうか一定の判断をしなくてはならないが、今はまだその時期ではない」とした。
また、普天間基地移設問題の5月末決着の意味について、「マスコミの捉え方と鳩山総理の気持ちがあるわけだが、私は以前から(発言しているように)あくまでも政府案をきちっと決め、政府が責任をもって地元とアメリカに合意を取り付ける状況を作り出せばいい。ただ合意形成は交渉事だから、5月末に交渉が継続中であれば、一つの目標に向かって進んでいる途中で辞める必要はないのではないか」とした。
そのうえで、「ただ、政府案も全く決まらず、交渉の糸口も0%の場合は、5月末に一つの方向を出したということにならないから、非常に厳しい状況になると思うが、政府としては今、政府案の最終決定に向けて努力をしているわけだから、私は最終決定した以上は合意を求める努力を時間をかけてやるべきだと思う」との見解を語った。
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