民主党と社民党の女性国会議員有志6人は17日、首相官邸を訪れ、ただちに首相を辞任するよう申し入れる文書を秘書官に手渡した。竹村泰子、笹野貞子両参議院議員、松本惟子衆議院議員が参加した。
申し入れの趣旨は、(1)森首相の「天皇を中心とする神の国」発言は憲法の国民主権・政教分離・基本的人権の尊重規定に反し、このような考えのもち主が首相であることは行政権の行使を大きくゆがめる(2)一部雑誌等で報道されている首相の売春疑惑やセクシュアル・ハラスメント疑惑に見られるような根深い性差別意識をもっているとしたら問題というもの。首相や官房長官が応対しなかったため、後日、文書で回答するよう求めた。
申し入れを終えて国会内で記者会見した笹野参院議員は「(神の国発言は)憲法調査会の議論の最中の重大な発言で、見過ごすことができない。憲法の遵守義務を負っている首相として不適格だ。サミットなどを控え、首相のレベルが問われている時期にこんなことが問題になり国際的に恥ずかしい限り」と憤りをあらわにした。
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