■菅直人総理(代表)記者ぶらさがり■
菅直人総理は10日夕、首相官邸で記者から国会会期について問われ、「今、官房長官と幹事長と国対委員長も交えて参議院議員会長ともいろいろと相談されていると聞いている」と状況を述べ、「そういう形で国民新党との間で話し合いが何らかの形でつくのではないかと期待している」と語った。
参議院選挙の目標議席については、「今回改選する議員の皆さんは6年前に当選された方。この間むずかしい状況が民主党は続いていたので非常に予測も低かったのでまずは6年前の議席をクリアすることが今における目標ではないかと思っている」と前置き。「もちろん、それを越えてさらに伸ばすことがあればいいと思っているが、まずは第一段階としては6年前の議席を再度確保することを第一目標にしたいと思っている」とした。
■仙谷由人官房長官会見■
仙谷由人官房長官は10日午前、首相官邸で定例記者会見を開催した。
仙谷長官は、宮崎県都城市で口蹄疫感染事例が出たことを受け、同日9時から口蹄疫の対策本部の緊急会合を首相官邸で開いたことを明らかにした。そのうえで、(1)昨夜、小川勝也総理補佐官が現地入り(2)同日午前、篠原孝農林水産副大臣が現地入り(3)警察庁から160名派遣を更に140名に増派(4)高速道路インターでの消毒を消毒マットから消毒槽に変え、より消毒効果が出る措置に変更(5)国道においても15カ所で消毒を実施――等の対応を政府をあげて行っていることを報告し、「迅速な初動対応として取組んでいる」とした。
仙谷長官はまた、12日上海国際博覧会で開催される「ジャパンデー」に鳩山由紀夫前内閣総理大臣を総理特使として派遣することを決定したことを報告し、「鳩山総理特使の派遣を通して、日中両国の友好親善関係が更に一層進展することを期待する」とした。
さらに、仙谷長官は、対イラン制裁に関する国連安全保障理事会の決議(1929号)の採択が10日未明(日本時間)に行われたことについては、「わが国は安全保障理事会の一員として、これを支持する」とした。そのうえで、「今後は、国際社会が安全保障理事会決議を着実に実施し、核問題の平和的・外交的解決に向け、イランに賢明な決断を求めていくことが重要」とし、「わが国としてもイランに対し、引き続きあらゆる機会を通じて働きかけると共に、対話を通じた問題の解決に努力していく考えである」との見解をしめした。
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