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2010/06/19
「再スタートで元気な日本の復活を」菅代表(総理)が埼玉県大宮駅前で
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 菅直人代表(総理)は、19日午後埼玉県JR大宮駅前で街頭演説し、約2500人の聴衆に民主党政権を再スタートさせ、元気な日本を復活させる仕事をさせてほしいと訴えた。

 この街頭演説には、参院埼玉選挙区の予定候補の島田ちやこ参院議員大野もとひろさん、比例代表予定候補の家西さとる参院議員、埼玉県連代表の山根隆治参院議員、同幹事長の高山智司衆院議員も参加した。

 菅代表は、「鳩山前総理の思いを受け止め再スタートした。日本の行き詰まりを打開し、元気な日本を復活させる」として、そのために二つのことを訴えたいと切り出した。

 その一つは、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に実現することであり、その道筋として「新成長戦略」を18日の閣議で決定したと報告。また、カルロス・ゴーン日産社長の例を挙げ、一企業はリストラで従業員を解雇できるかもしれないが、全ての企業でリストラ、首切りを実行すれば失業者であふれてしまうとして、「国は国民をリストラできない。リストラする経営者ではなく、雇用を生み出す経営者が必要」だとして、社会保障を負担としてとらえるのではなく、成長分野、雇用を生み出す分野としてこれを強いものとし、新たな雇用を生み、給与を得、そこから税金を払ってもらうことで財政にも寄与させる、さらに経済も強くさせると説明した。特に財政について、ギリシャの例を挙げ、日本の財政赤字は800兆円を超えてギリシャよりも多く、このままでは税金も主権国家として自ら決められなくなる恐れがあると指摘、強い財政の実現の必要性を強調した。

 もう一つは、アジア・太平洋地域の安定と成長のために、中国、アメリカ、日本の3国が協調することを挙げた。カナダで25日から開かれるサミットでオバマ米国大統領、胡錦濤中国国家主席と会談し、互いの経済成長がそれぞれのプラスになり、安定した関係を築く第1歩としたいとした。

 また、家西参院議員を薬害エイズ裁判を和解に導いた盟友だと紹介し、島田参院議員、大野予定候補が埼玉で応援していただけることが、元気な日本を復活させることができるかどうかが決まると呼びかけた。

 家西議員は、中学卒で学歴もなく、血友病でもあり、薬害エイズの被害当事者であったと自己紹介し、その私を政治の道に導いてくれたのが菅総理、当時の菅厚生労働大臣であり、枝野新幹事長だったと切り出した。その私の当事者として視線を生かして活躍の場を与えてくれるのが民主党であると演説。「同じ時代を生きる、同じ地域で生きる人が同じように人として生きることのできる社会の実現を当事者の視線で訴えたい」とした。

 島田議員は、6年間参院議員として支えていただいたことに感謝の言を述べた後、「昨年の夏、政権交代し子育て支援等の実現に力を与えていただいた。仕事と家事を両立するのは父子家庭でも難しく、その支援のための父子家庭への児童扶養手当支給の法律改正をこの5月に実現した。皆さんのおかげ」と実績を紹介。また、「この夏、国民の皆さんのために戦う」と宣言した。

 大野予定候補は、イラクの大量破壊兵器が問題となった時に参考人として、専門的知識を持つ者として意見を述べたが当時の小泉首相はこれを受け入れず、イラク戦争に加担し、結果として国民一人当たり1万5000円もの税金が投入されたこと挙げ、政治家のこうした専門知識をないがしろにする行為を許してはならないとした。また、スウェーデンのように強い社会保障が強い経済を生むモデル参考にすべきだと訴えた。

 

 

 

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