枝野幸男幹事長は20日、宮城県を訪れ、桜井充さん、伊藤ひろみさん両参院選挙予定候補者をはじめ、郡和子、橋本清仁、斎藤恭紀各衆院議員、岡崎トミ子、今野東各参院議員らと仙台市にて街頭演説を行った。
枝野幹事長は、「仙台の大学で学び、その後、司法修習生として、都合5年間、国分町で飲んだくれていた」と自身にとっても第二の故郷であると語り、仙台で幹事長として街頭演説できる喜びと参集した方々へ謝意を示した。
枝野幹事長は「昨年、この国の政治は大きく変わらなければいけないと多くの国民のみなさんが決意をして民主党を見守っていただいた。その時の状況と今も全く変わっていない」とし、「税金の使い方・使われ方を大きく見直していくこと」が不可欠だと指摘。また、「明治維新以来、日本の国は強いものをより強くすることによって、日本を元気にしようという政治をやってきた」と、政治を変えていかなければならないと説いた。
そのうえで、「民主党は一貫して『国民の生活が第一。』と訴えてきている。一人一人の暮らしの安心を最優先し、強いものをより強くでなく、困ったとき、苦しいものを底上げする。みんなが目の前の暮らしの安心感を受けることで、地域が元気になり、日本が元気になるというやり方で、日本の元気を取り戻していきたい」とし、医師である桜井充さんと介護アドバイザーの伊藤ひろみさんを紹介し、「この宮城から医療と介護という老後の安心の二本柱を支えるために、参議院での安定的な力を与えてほしい」と支援を訴えた。
桜井予定候補者は、自身が内科医であり、不登校や拒食症の患者さんの診療にあたっていることを紹介しながら「自殺対策を含めた心の問題について、心の健康を維持していく」ことをマニフェスト作成責任者の一人として、盛り込んだ実績を紹介した。そのうえで、本来であれば生きることのできる人たちが様々な理由で命を絶っている異常な社会を是正していきたいと表明した。
伊藤予定候補者は、介護の現場から笑顔あふれる社会、笑顔あふれる日本を目指すことを訴えた。また、16歳からの介護経験にも言及し、「誰もが大切な家族を守りながら安心して介護と仕事のできる社会を作りたい」との考えを示した。
休日の街中を行き交う人々からは、大きな拍手と「枝野、頼んだぞ!」と多くのエールが相次いだ。
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