参議院選挙が公示された24日午前、野田佳彦財務大臣は24日午前、青森県を訪れ、青森市役所前で街頭演説し、民主党政権が行おうとしている政治は国の資金配分を変えること、国民の皆さんのために生きたお金の使い方にすることだとして、今後も民主党に注目してほしいと集まった聴衆に訴えた。
企業献金に頼らずに約25年間、朝の街頭演説を続け、国民とともに歩んできた政治家、菅直人総理が目指す「強い経済」「強い財政」「強い社会保障」の実現の要となる人物だと紹介を受けてマイクを握った野田大臣は、坂本龍馬と姉と手紙のやりとりを紹介。龍馬が姉に「日本を洗濯いたしたく候」と語ったのと同様に、民主党も日本の洗濯に着手したと報告した。古い政権下で溜まった汚れを洗い流し、機能不全に陥っている制度を改革し始めたところだとして、菅政権のもと、民主党中心の政治を継続していくためにも民主党の仲間に国民の皆さんの力を貸してほしいと求めた。
中央集権から地方主権国家へ変えていこうというのが民主党が目指す国のあり方だとも強調。また、11年ぶりに地方交付税を16兆円から17兆円へと1兆円も増やしたと説明し、「これは間違いなく、地方の痛みをやわらげていく第一歩だ」と訴え、平成22年度の地方一般財源をこの過去最高額のまま維持していくことも決定したことを説いた。
同時に、民主党政権では国民に直接支援することに重きをおいているとし、農業者への戸別所得補償制度、高校の授業料実質無償化、子ども手当などの実施を列挙。「直接の家計支援をしようというのが我々の発想だ」と述べ、国民の皆さんための生きたお金の配分を引き続き民主党にやらせてほしいと呼びかけた。
そのうえで野田大臣は、「明日の天気は変えられないが、明日の政治は変えられる」とする外国の諺を紹介し、ぜひ皆さんのお力で日本の政治を変えていくために民主党になお一層、注目してほしいと訴えた。
街頭演説には県連代表の横山北斗衆議院議員はじめ、田名部匡代、津島恭一、中野渡詔子各衆議院議員、田名部匡省、平山幸司両参院議員、自治体議員も参加した。
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