民主党ネクストキャビネット(以下NC)の山谷えり子教育・科学技術担当ネクスト大臣は22日、森首相の私的諮問機関「教育改革国民会議」がこの日「教育を変える17の提案」と題する中間報告を首相に提出したことを受けて、国会内で記者会見を行った。
山谷ネクスト大臣は報告について「現場感覚とスピード感がない。10年前から言われていることをパッチワーク的に組み合わせている印象。むしろ、この2、3年で目に見える形を示し、今困っている子どもたちと親たちに希望を持たせる感覚を持ってほしい」と苦言を呈した。
中間報告に盛り込まれている奉仕活動の義務化については、「全国一律で上からの押し付けでは、今の社会では逆効果。各地域の中での自立的な動きを尊重すべきで、まず大人たちのボランティアスピリットが大事ではないか」と指摘した。
また「教育基本法改正」については、「ショック療法として持ち出すことは危険だ。多くに人々の中に戸惑いを生じさせ、教育現場の混乱、分裂をひきおこす」と懸念を示した。
その上で、山谷ネクスト大臣は、民主党の教育基本法に対する考えを年内にまとめる方針を示した。
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