民主党・新緑風会の福山哲郎参院議員は19日、参院本会議で質問に立ち、森首相の「神の国」発言と形だけのお詫びについて、「私たちの受けた教育には、1度も『天皇を中心とした神の国』という文言は出てこない。首相の発言は戦後教育を受けた私たちの生き様を否定するばかりか、日本の戦後の歩みをも否定するもの。強い憤りを覚える」と述べ、発言を撤回するよう強く迫った。
福山議員は、足立良平議員に対する16日の首相答弁について、「総理は『誤解を生じたとすれば詫びる』と述べたが、だれに陳謝したのか。国民に陳謝したのなら、なぜ発言を撤回しないのか。もし、国民に対してでなくある特定の方々に陳謝したとすればだれなのか」と厳しい表情で首相に迫った。
しかし、森首相は「真意が伝わらずに誤解を生じたので、国民のみなさんに素直にお詫びした」などと原稿を棒読みするばかりで、公明党に配慮して陳謝したとの見方を否定した。
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