菅直人代表(総理)は1日、熊本市内で街頭演説を行い、政権交代の成果を強調するとともに、民主党が推進している政策を丁寧に説明し、よりいっそう民主党の活動に注目してほしいと挨拶した。
冒頭、菅代表は大雨で被害を受けられた方々にお見舞いを申しあげた。そのうえで、「(政権交代した)時計の針をもっと、もっと先に進め、日本を元気にしていくのか、それとも、時計を元に戻して元の政治にするのかという大きな選択をみなさんに求められている」とした。同時に菅代表は、行き詰った日本を、この閉塞感を打開するために、「元気な日本を復活させるためには、元気な経済、元気な財政、元気な社会保障の3つを実現したい。そして、元気な農業もそれに加えさせていただきたい」と集まった聴衆に語りかけた。
特に、財政に関しては、ギリシアの例をあげながら、「財政破綻した時に一番被害を受けるのは、大金持ちでなく、国民のみなさん方一人ひとりであり、そうならないように税制全般の改革を超党派で議論を始めたい」と述べ、「目の前のことだけでなく、苦しいことでも国民のみなさんに伝えるのが本当の民主主義である」と理解を求めた。
最後に菅代表は、「日本の将来を、これまでの低迷した、閉塞した将来ではなく、元気のいい日本を復活させるために、民主党に注目していただきたい」と訴えた。
演説会には、松野信夫熊本県連代表・参議院議員、松野松野頼久、福嶋健一郎両衆議院議員が参加した。
松野頼久議員は、「昨年の8月の衆議院選挙でいろいろな約束をし、その中で、子ども手当、高校授業料の無償化、農家の戸別所得補償、税金のムダ遣いの削減、肝炎対策、水俣病問題の一定の解決等を実施している」と民主政権の実績をを報告した。特に水俣病問題に関しては、「初めて行政の長の内閣総理大臣が水俣に来て、慰霊式に出席した」とし、政治が変わっていることを解説した。
松野県連代表は、長い間、一つの政権あり、政治の腐敗・機能不全が多くなり、昨年、政権交代が起きたが、まだ道半ばであり、本当の意味での政治・行政の改革は始まったばかりだとしたうえで、「日本をもっと、もっと元気にしていかなければならない」と訴えた。
なお、演説会の司会は、福嶋議員がつとめた。
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