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2010/07/02
行き詰った日本を復活させよう 菅代表がJR福井駅前で訴え
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 菅直人代表(総理)は2日午後、福井県JR福井駅前で開催された街頭政談会に参加。約3500人の聴衆を前に、元気な日本を復活させるためには安定した政権が必要だと訴えた。

 菅代表は冒頭、1970年12月、伸子夫人と新婚旅行で訪れた先が福井県のあわら温泉だったとその縁を紹介。当時サラリーマンになりたての24歳、初任給は3万5千円だったが今と違って昇給が望めた時代だったと振り返った。一方でこの20年間は給料が上がらないどころか、非正規雇用が増加、いつ解雇されるかわからない状況であるとして、年間3万人を超える自殺者、多発する陰惨な事件など「人は貧乏だけでは自殺しないが、友達も仲間もいない中で暮らしが困窮すると自暴自棄になる」と指摘。「行き詰った日本をもう一度元気な日本に復活させよう」と呼びかけると、聴衆からは賛同の意を示す大きな拍手が沸き起こった。

 そのうえで菅代表は、自らが掲げる「強い経済、強い財政、強い社会保障」の一体的実現で日本の経済社会を立て直すと力説。観光ビザ発行条件の緩和でより多くの観光客招致を目指すなど、アジアのエネルギーを日本に取り組むことは新成長戦略の大きな柱だとした。そして、実行するうえで福井県こそがアジアの正面玄関になりうるとの認識を示し、その底力に期待を寄せた。また、介護、保育といった潜在需要のある社会保障分野に財源を充てる必要性にも言及、新たな雇用創出を生むことで経済成長につなげると説いた。

 菅代表はさらに、経済成長と財政再建の両立が重要だと強調。多額の債務残高を2015年までに半分にし、2020年までに財政収支の黒字化を目指すためには「今始めなければならない」と述べ、超党派で税制全般の協議が必要だと指摘、自民党はじめ、自民党の中枢で活躍し大臣経験のある議員がリーダーを務める新党が議論にも応じようとしない姿勢を「借金を増やすだけ増やしておきながら無責任」だと厳しく批判した。

 最後に菅代表は、安定した責任のある政権の確立により「元気な日本を復活させる」政策を実行すると宣言。民主党へのさらなる理解を求めた。

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