菅直人代表(総理)は、4日午後千葉県市川駅前で、千葉県選出の国会議員らとともに演説し、集まった約5000人の聴衆を前に、毎年サミットに出る総理が代わっていいのか、そうではなく、安定した政権が必要であり、それなくしては日本は国際的には信用を失い、国内でも生活を守る政治は実現できないと訴えた。
菅代表は、民主党は結党から12年、私のような団塊の世代、50代、40代、30代と政治家がそれぞれに育っているとして、さらに若い有能な人が民主党から政治家を目指していることが、なによりもうれしいと冒頭に述べた。
そのうえで、強い経済、強い財政、強い社会保障を一体的に実現し、日本を元気にすることが自らの内閣の使命だとした。さらに、従来は社会保障、福祉が経済、財政の足を引っ張るもののように言われたがそうではなく、介護、保育に投資し、雇用を生み、サービスを提供することで経済を活性化、さらに税収を増やすことが、新しい道であり、また、アジアに日本の技術を提供することで、アジアの成長を日本の成長に結びつけると、その内容を説明した。
さらに、財政が破たんした時、一番先に切られるのは年金であり、国民生活だとして、財政再建のための協議を与野党超えて行うよう提案しているとした。
こうしたことを実現するには、政権の安定、政治の安定が必要、不可欠であり、菅内閣への理解を求めた。
司会は、村越祐民衆院議員が務め、長浜博行厚生労働副大臣、生方幸夫千葉県連代表も、10か月ではできなかったこともあり、これからも引き続き改革を進めると、民主党政権への理解を訴えた。
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