菅直人総理(代表)は18日午後、大雨による洪水、土砂崩れにより多数の死者、行方不明者を出した岐阜県可児市、八百津町を視察し、この被害で亡くなられた方に献花し、お悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方を見舞って激励し、政府としても今後の対策、復旧に全力で取り組むことを表明した。
菅総理(代表)は、航空自衛隊各務ヶ原基地内で、吉田岐阜県知事、国土交通省地方整備局長、名古屋地方気象台長らから、災害発生時の現地の状況や気象状況、河川の水位などについて詳しく説明を受けた後、まず初めに可児市の水害発生現場に移動。可児市の山田市長らと共に、現在は通常の水位に戻った可児川や、氾濫した水に流されたトラックなど被害現状を視察した。
次いで、八百津町の現場を訪れた菅総理(代表)は、赤塚町長から状況説明を受け、亡くなられた方のご冥福を祈るために花を手向けた。また、土石流により、自宅に大きな被害を受けた住民宅を見舞い、政府としてもきちんと支援していくと激励した。
視察を終えた菅総理(代表)は、「今日は2カ所の視察をしたが、亡くなられた方が出たということは大変悲しいことだ。心からお悔やみを申し上げたい」と述べた。さらに、「短時間に、今までの記録に無い大雨が降り、従来考えられない場所で災害が発生した。知事、市長、町長をはじめ、皆さんの意見も聞いたので、今後は国としてもしっかりと取り組んでいく」との方針も示した。
また、記者団から被災地を見ての感想を求められ、「災害を防ぐには、堤防、遊水地などのハード面と、避難等につなげるの情報面の2つがある。マニュアルなどを整備して確かなものにしていきたい」と述べた。
激甚災害に指定するかとの問いには、「現在各地に我が内閣のメンバーが視察に出ている。それらを集約する中で、どういう対応ができるかを決める。国民の皆さんに、しっかりした対応ができたと言われるよう努力する」と答えた。
菅総理(代表)はまた、「自然の驚異、怖さと言うものを十分危険性を予測することで(被害を)防げるものもある。そういう(システム)が必要だ」とも述べ、今後の自然災害に対する防災体制を整備していく必要があるとの認識を示した。
この日の被災地視察には、泉健太内閣府大臣政務官はじめ、柴橋正直、橋本勉、今井雅人、阿知波吉信、山田良司各衆院議員が同行した。
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