■菅直人総理(代表)記者ぶら下がり■
梅雨前線による大雨被害に対して、被害者の救助等に万全を期す考えを表明■
菅直人総理(代表)は16日夜、総理官邸で記者団に対して、活発な梅雨前線による大雨で岐阜県をはじめ、中国・九州地方などで土砂崩れや浸水による被害が相次いで発生していることについて、「今回の梅雨前線による大雨で亡くなられた方に対して哀悼の意を捧げたい。また怪我をされた方、被災された方に心からお見舞いを申し上げたいと思う」と語った。
そのうえで、政府として、情報収集、救援活動への支援に努めるとともに、被災された方々へのお見舞いと関係者に対する激励のため、菅総理(代表)自身も明後日の18日に岐阜県に赴く考えがあることを明らかにした。
さらに菅総理(代表)は、すでに原口一博総務大臣、中井洽防災担当大臣などが福岡県、広島県を訪問、あるいは訪問する予定になっていることを説明。これらの状況把握を受けて、関係省庁に対してしっかり対応するべきとの指示を行ったことと、政府情報連絡室を設置して引き続き情報の収集提供、被害者の救助等に万全を期す考えを示した。
■仙谷由人官房長官会見■
仙谷由人官房長官は16日午前、官邸で閣議後に定例会見を行い、閣議の概要を報告。23日で期限切れとなるアフリカ・ソマリア沖の海上自衛隊による海賊対処活動に関し、海賊行為の発生は依然として高い脅威であるとして1年間延長することを決定したと述べた。海上輸送の安全確保を図ることは日本の経済社会及び国民生活にとって重要のみならず、国際社会の平和と安全のために不可欠であり、政府として引続き極めて重要な責務を果たしていくと表明。閣議に先立ち開かれた安全保障会議で決定し、閣議でもこれを了承したとした。
また、ネパール国際平和協力業務実施計画に関し、ネパールで停戦監視などにあたる国連の監視団に参加している自衛隊の派遣期間を、11月末まで4カ月間延長することを決めたとも報告した。
閣議後に開かれた第10回口蹄疫対策本部を開催において、総理から、これまで全国から支援を受けた国家的取り組みにより包括的な防疫対策を実施し、昨日、農場の清掃が終了したところであり、全国から支援に駆けつけてくださった獣医師、自衛官、自衛隊、警察に対し感謝の言葉があったと明かした。そのうえで、農場の清掃が終わったところでも地域内の農場には大量にウィルスが残っているため、消毒の徹底など万全な対応が必要であり、発生時の24時間以内の殺処分などに必要な態勢、連絡態勢は維持する旨の発言があったとも報告。一刻も早い正常化の実現による危機の脱却に向け気を緩めることなく、各閣僚においても全力を尽くすよう指示があったと述べた。
6月29日に発表した新年金制度に関する検討会および社会保障税番号制度に関する検討会の中間とりまとめに関し、本日から1カ月間国家戦略室ホームページにてパブリックコメントを実施するとした。
同日午後の会見で仙谷官房長官は、13日から続いている西日本を中心とする集中豪雨で亡くなられた方のご冥福と、怪我をされた方、行方不明となっている方の一刻も早い救出の言葉を述べた。さらに、被害を受けた方へのお見舞いに18日に岐阜県に菅総理が伺うと発表した。日程は今後詰めることになるとした。
また、19日の海の日を前に「海の日」を迎えるにあたっての内閣総理大臣メッセージ(下記関連記事担当)を発表した。メッセージでは「古くから海と深い関わりを持ち、その恵みを受けながら発展してきた我が国が次世代に豊かな海を引き継いでいくためには、国民の皆様に海に対する深い理解と関心を持って頂くことが必要です。私の、『海の日』が、国民の皆様に海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う機会となることを切に希望いたします」と結んでいる。
普天間基地の代替の施設の位置、配置及び工法に関する専門家による検討を速やかに(いかなる場合でも2010年8月末日までに)完了させるとしていることに関する記者の質問に、「総理から官邸主導対応にあたるように言われている。そのことに邁進する。ここからが我々の努力のしどころ」と答えた。
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