民主党首脳と日本経団連との懇談会が、5日朝開かれ、枝野幸男幹事長は、「国民の生活が第一。」の政治実現と、経団連の基本理念「豊かで活力ある国民生活の実現」は軌を一にしているとして、「日本が抱える諸課題に一致協力して取り組むことで20年にわたる経済社会の閉塞感を打ち破り、未来に対して希望が持てる、元気な日本を復活できると確信している」と挨拶した。
さらに、経団連が「アピール2010」で「国民と力をあわせて真に豊かな国づくりを目指すとともに、世界経済の持続的発展にも貢献する」としていることに敬意を表し、「強い経済、財政、社会保障」をともに作り上げたいとした。
経団連の米倉弘昌会長は、わが国は今、長引くデフレ、経済の低迷、少子高齢化など、課題山積の状況であり、税・財政・社会保障の一体改革はわが国の先行きを左右する、まさに待ったなしの最重要課題、さらに、税・財政・社会保障の抜本改革は、与野党を超えた政治の責任であり、国民の強い期待でもあるとして、「ぜひとも、早急に超党派による協議の仕組みを整え、『将来の日本の基盤を創る』という高い志を持ち、腰を据えて本当の意味での『国民のための議論』を進めてほしい」と挨拶した。
玄葉光一郎政策調査会長は、秋から税、社会保障一体の検討を始めたいとした。
懇談会には、民主党から他に、輿石東参院議員会長、樽床伸二国会対策委員長、柳田稔参院幹事長、細野豪志幹事長代理、羽田雄一郎参院国会対策委員長が出席した。経団連からは大橋政治委員長ら多数の副会長が参加した。
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