枝野幸男幹事長は22日秋田県に入り、にかほ市内2カ所で車座集会を開催、地域の皆さんの声に耳を傾けた。集会には秋田県第3区の京野公子衆院議員が同席、秋田県の地元事情を考慮しながら民主党の取組み状況を説明し、理解を求めた。
枝野幹事長は車座に先立ちまず昼食で立ち寄った象潟町字の道の駅象潟「ねむの丘」で地元小砂川産で獲りたてのカキ剥きに挑戦。軍手をはめ、ナイフを手にする姿は真剣そのもの、漁師のアドバイスのもと見事剥けると一転笑顔になり、今度はその身の大きさに驚きの表情を浮かべた。昼食では獲れたての生ガキをはじめ特産料理を満喫した。
昼食後、小砂川字、象潟横岡字でそれぞれ地元の皆さんとの車座集会を開催。枝野幹事長は挨拶のなかで、菅直人総理(代表)が掲げる「元気な日本を復活させる」ためのポイントとして特に、少子高齢化社会において(1)高齢者が元気であること、(2)子ども達の元気な声がする社会であること、さらに(3)東京などの一部のみならず日本津々浦々が元気になること――の3点を強調。「わかっているつもりだったが幹事長に就任して以降、全国各地を回る中でわかっていないことを実感した。地域の暮らしの声を聞かせてほしい」と求め、その声を地域が元気になる政治につなげていきたいと語った。
集会では、小砂川で「鳥海山からの真水によって美味しいカキが獲れるにもかかわらず高潮対策ができておらず十分な漁港がないため漁業の担い手がいない」、象潟では「中山間地域への支援のあり方をもっと有意義なものに」といった地元行政に対する地域特有の声をはじめ、高速道路の早期実現や地域の雇用創出など全国共通の要望もたくさん聞かれた。
また、「医療・介護・福祉分野で雇用創出をと主張する民主党に期待している」「40年間政権交代を待っていた。時間はかかると思うが頑張って」と、温かいご支援がある一方、「政権基盤をしっかり確立してほしい」「地域とのネットワークをもっと構築しなければ地域の声を活かすことはできない」といった叱咤激励も。高速道路の無料化や子ども手当など民主党の政策への疑問や批判の声には枝野幹事長が、物流コストの削減による地域活性化や一般道路の混雑解消に資するという考えや、社会全体で子どもを育てるといった基本理念をそれぞれ丁寧に説明。理解を求めるとともに、今後、国民の皆さんからの様々なご指摘を踏まえ制度の見直しにも積極的な考えを示した。
集会の参加者の皆さんからは「こんな遠くまでありがとう」と枝野幹事長への感謝の言葉が述べられ、枝野幹事長も現場の声を政策に活かしていくと表明。最後は皆で記念撮影をして会を閉じた。
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