22日午後、枝野幸男幹事長は、にほか市から由利本庄市に移動。鳥海町の花き農家のお宅で車座集会を開き、りんどう栽培や畜産の繁殖などに取り組んでいる地元の方々と意見交換した。
集会では、「農業では生活ができない状態」「私たち百姓のためになる政策を」「仕事がなくて若い人がいないのが困る」など、窮状を訴える声が続出。具体的には、これまで県主導で行ってきた鳥海りんどうへの事業支援の拡充、行政としての後押しや農作業用のトラクターなど、2トン以上のトラックに対して毎年車検が義務付けられている制度の見直しを求める声に、枝野幹事長は前向きに検討する考えを示した。
京野公子衆院議員(秋田県第3区)は、自身が所属する農林水産部門のワーキングチームでの取り組みを丁寧に説明。現場の声を受け止め、チームとしても政策をさらに検討、まとめたうえで幹事長に提起していくとした。
最後に、「自民党ではできない農政を」との声に対して枝野幹事長は、「農業は、自然を守り、食の安全を守り、緑を守るとともに、CO2の排出や水害を抑えたりと目先の価値だけでは計れないもの。工業や商業とは次元の違うものであり、経済効率や市場論理、目先の勘定で扱ってはならない」との認識を述べ、国全体として農業の再生を目指すと約束した。
枝野幸男幹事長はこの後、同市内の農林水産物直売所「やさい王国」を視察。直売所では、新鮮な野菜のほか、矢島・鳥海地域に伝わる郷土の味、ジャージ牛乳、山菜、清酒等を販売している。
ナス10本で150円、にが瓜3本で200円、かぼちゃ1個200円、と陳列された品々を前に枝野幹事長は「スーパーに行かない私でも安いのがわかる」「安すぎる」と感嘆。販売所のスタッフは「おばちゃんたちの手間賃だけだから」と安さの理由を語った。
新鮮で安いという魅力的な食材を求める地元民でにぎわう店内を目の当たりにした枝野幹事長は、地元の皆さんの頑張りと繋がりとで実現している活気ある販売所の取り組みを称えた。
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