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2010/08/27
宮崎県川南町で畜産農家を視察 意見交換会 枝野幹事長
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 枝野幸男幹事長は27日午後、宮崎県川南町の畜産農家の視察と意見交換会に臨んだ。

 はじめに養豚を主に行っている香川畜産を訪問した枝野幹事長は、経営者の香川さんの案内で、口蹄疫が発生したため、最大8200頭いた豚が処分され、1頭の豚もいなく
なった畜舎と、農場内にある埋却処分場を視察した。

 続いて、牛を飼育している森木畜産を訪れ、消毒用の石灰で真っ白になった牛舎の前で、経営者の森木さん夫婦から、発生時からこれまでの状況について詳しくお話を伺った。

 現場の視察を終えた後、川南町内の会場で開かれた意見交換会に参加した枝野幹事長は挨拶で、「今日終息宣言ということで、一つの区切りではありますが、まさにこれから地域の復興、生活の再建と大変な状況だろうと思う」と話し、「再建ではなく、口蹄疫の発生前に戻るのではなく、むしろ前よりも良くなったと感じていただけるような状況を作っていきたい」と述べ、これからの復興を通して、さらに上を目指すことができるるよう支援していきたいとの考えを示した。

 さらに枝野幹事長は、「皆さんの立場からすれば、100点満点ということにはならないかもしれないが、地域の皆さんの暮らしの実情を政治として、与党としてしっかりと受け止めさせていただいて、関係各省に働きかけていく。短い時間だが率直な現場の思い、声を伝えていただきたい」と話した。

 また川南町の内野宮正英町長も参加し、「これからが再建の本番で、私たちも厳しい財政ではあるが頑張っていく。枝野幹事長の挨拶の中で、心強い言葉を頂いたので、安心して復興に全力を上げる」と民主党への期待を込めた挨拶をした。

 意見交換の中で参加者からは、「互助基金の掛け金を上げることにより、いざというときの給付金を高くすれば安心できる」、「今の検査体制のありかたには問題点が多いので改善するべき」、「口蹄疫発生の際にデマが流れた」、さらに「県から情報の開示がなされなかった」、「口蹄疫は日本社会に大きな被害をもたらすもので、疫病、災害、社会問題と多角的に捉える必要がある」といった幅広い要望や意見が出された。

 それに対し枝野幹事長からは、互助基金に対しては「行政からの支援と、互助体制の両方でうまくバランスをとるようにしていく」、検査体制については「持ち帰って、
ワーキングチームの中で検討する」、デマが流れた問題や情報開示の不備については「県などとよく話し合っていくことが重要である」、など政治と行政がしっかりと対応していくとの考えを述べた。

 意見交換会終了後、記者から感想を求められた枝野幹事長は、「現地の皆さんのご苦労されているところ、問題意識について地元の民主党などを通じて十分認識させていただいてきたつもりだが、直接聞かせていただき、実際に空の牛舎などを見させていただくと、お話を立体化をして受け止めることができた。これは今後の対策に活かしていける」と語った。

 視察及び意見交換会には、道休誠一郎衆院議員の進行の元、川村秀三郎衆院議員、外山斎参院議員も参加した。

 

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