衆議院が2日午後、解散され、事実上の選挙戦がスタートした。
「森総理の『日本は天皇を中心とした神の国』発言は、明確な憲法違反・憲法否定であり、総理大臣としての資格と資質を全く欠く」として、民主党など野党4党が提出していた内閣不信任案は、与党の「敵前逃亡」(石井一副代表)で提案理由説明も討論もおこなわれなかった。午後1時から開かれたこの日の本会議は、青木官房長官が伝達した解散詔書を、伊藤議長が読み上げ、わずか数分で終了した。
民主党はこれを受けて両院議員総会を開会。必勝を期して「互いにがんばろう!」のシュプレヒコールをあげ、それぞれが選挙区へ飛び出した。
鳩山代表は、解散に先立って開いた常任幹事会で、「いよいよ、私たちが長く主張しつづけ、待ちに待った解散だ。『神の国解散』とか『森隠し解散』とか『森のおそまつ解散』ともいわれている。国を愛する気持ちをこの選挙にぶつけてほしい。きのう発表した「15の挑戦」では、相当厳しい内容も盛り込んだ。日本の未来のためには、甘いささやきではなく、厳しいことを言う必要がある。日本再生に向けて協力を!」と述べ、政権交代実現にかける強い意気込みを示した。
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