■菅総理(代表)記者ぶらさがり■
尖閣諸島でのビデオ公開は捜査当局と国会で 菅総理が記者団に
菅直人総理(代表)は、29日夕官邸で、記者団の質問に答え、尖閣諸島近 海で海上保安庁の巡視船と中国の漁船が衝突した際のビデオについて、「公開するかどうかは、捜査当局と国会が決めるもの」との認識を示し た。また、この問題については、「日中双方が冷静に対処すべきもの」との基本的認識を改めて示した。
■仙谷由人官房長官会見■
仙谷由人内閣官房長官は29日午前、官邸での定例記者会見にて臨時閣議を開催したことを報告した。
仙谷長官は臨時閣議では、菅直人総理より郵政改革・地域活性化等を担当する大臣を補佐する大臣政務官について発言があったこと、臨時国会での総理が行う所信 表明演説の検討を行ったことを明らかにした。
また、中国との関係に関し、「(日中間で)戦略的互恵関係を充実させるために、従来、双方が確認してきたウィン・ウィンの関係を作り直すには、 バリアー(障害)があるのであれば、バリアーを取り除いて作り直すということが当然のことながら必要である」とし、現在のマイナス関係をゼロにす る作業は、日中のハイレベルまでにいかなくとも改善していくことが出来るとの見解を示した。
同日午後の会見で仙谷長官はロシアのメドベージェフ大統領が北方領土を訪問する意向を表明した報道に対しての所感を求められ、「メドべージェフ大統領がその種の事をおっしゃったという報道があったということは承知しているが、その程度である」と答え、北方四島の訪問の具体的な計画に言及したものではないという認識を示した。そのうえで、「我が国の立場については、いろんなレベルで既にロシア側に対して伝達をしている」と述べ、結論的には同大統領の訪問を取りやめるよう自制を求める考えを示した。
次に中国で拘束された建設会社フジタの日本人社員4人の現況について仙谷長官は、「今日2度目の領事面会が日本時間の午後4時から行われるという情報は外交ルートで入っている。従ってそれが終わればもう少し詳しい情報が分かるのではないか」と述べるとともに、「領事面会だけでは限界があると考えており、弁護人の秘密交渉権が保障された状態での接見が行われないとどのような趣旨で拘束されているのか不明である」とし、中国側へその趣旨を伝えていることを明らかにした。
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