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2010/10/01
【今日の官邸】菅総理(代表)記者ぶらさがり、仙谷官房長官会見
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■菅直人総理(代表)記者ぶらさがり■
 菅直人総理(代表)は1日夜、首相官邸で、記者の質問に答えた。

 同日の所信表明演説において野党に協力を求める発言が多かったことを踏まえ、野党側から協力を求める前に補正予算の具体的な規模・財源などの提示を求める声があるが4日の与野党協議で政府・与党案を示すかとの問いに総理は、「いま玄葉政調会長に、野党と話をしたなかでどういう対応をするかも含めて検討してもらっている。そのなかで判断されてくると思っている」と述べた。

 場合によって補正予算、他の法案などについて、喫緊の課題であるという判断がされれば野党案を丸呑みする考えはあるかとの重ねての問いには、「いずれにしても野党の皆さんと、しっかりと意見を伺うなかがら進めていきたいと思っている」とした。

 大阪地検特捜部の証拠改ざん事件で、最高検は同日、逮捕された主任検事・前田容疑者の上司だった前特捜部長と前副部長に対して逮捕状が出されたのを受け、信頼が揺らいでいる検察に今後どんな自浄作用を期待するか問われ、「国民の皆さんが信頼できる検察になってもらいたい。そう期待している」と語った。


■仙谷由人官房長官会見■
ムダ遣いの根絶に全ての閣僚が協力して事業仕分け第3弾を実施することを決定

 仙谷由人官房長官は1日午前首相官邸で会見を行い、記者団から中国で拘束されていた建設会社フジタの日本人社員4人のうち3人が釈放されたことを受け、経過の状況説明やさらに未だ釈放されていない残る1人について中国政府から情報があるかとの問いに、「上海の日本国総領事公邸で様子は聞いているとのことで、全員やや疲れているようだが元気ということだ」と状況を説明。昨日上海市内に宿泊し、同日に日本に帰国予定であるとした。

 さらに仙谷長官は、「迷惑をかけて申し訳ないとフジタの社員の方々が言っていたが、中国側に拘束されるようなことが本当にあったのか、なかったのかということを含めてしっかりと事実関係を把握しないといけない」と指摘。

 次に菅直人総理(代表)がASEM(アジア・欧州会議)で中国との関係について日本の立場を説明する場合、どんな場で、どのような内容で行うかとの質問には、「会議の中でどのようなメッセージを送るのか、アジア・欧州の平和と発展のために変容する安全保障環境、日中の戦略的互恵関係をどのように作っていかなければならないかというメッセージは送ることになる」との見通しを示した。

 同時に10月に実施予定の事業仕分け第3弾について、同日朝の閣僚懇談会で菅総理が発言した内容に対する質問に仙谷長官は、「昨日開催された行政刷新会議で事業仕分け第3弾を実施することを決定した。独立行政法人の抜本改革のため、すべての閣僚は全ての独立行政法人の業務を例外なく検証し、事業仕分けの実施によるムダ遣いの根絶に最大限の協力を要請する。制度規制改革、公共サービス改革についても強化していく」と効果的・効率的な予算の使い方ができるよう、全閣僚に要請する趣旨の発言があったことを述べた。

 仙谷長官は同日午後の会見で、記者団から衆参本会議で行われた菅直人総理(代表)の所信表明演説の受け止めを問われ、「現在置かれた状況に対し危機感にあふれる演説。その危機感に基づき、現状打破に向け抜本的改革をする。そのことにより日本の現状の矛盾や困難な局面を乗り越えていくという、意欲的な所信表明だったと感じた」とコメント。山積する課題を抜本的に解決していく前提として、現下の景気、経済情勢に対し(1)雇用・人材育成、(2)新成長戦略の推進、(3)子育て・医療・介護・福祉等(4)地域活性化・社会資本整備・中小企業対策、(5)制度規制改革――を柱とするステップ2の経済対策を実現し、次の段階へとつなげていく考えを示し、「このスタートを切るためのこの国会。もう少し具体的に言えば、平成22年度補正予算を成立させることによりこのスタートが切れるだろう。社会保障と税財政一体改革を本格的に行うためにもそのスタートを切らせていただきたい」と述べた。

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