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2010/10/14
【文科部門会議】ノーベル化学賞・鈴木章氏を招き意見交換




 民主党文部科学部門会議(座長:松崎哲久衆文部科学委員会理事、共同座長:笹木竜三文部科学副大臣)は14日午前、2010年ノーベル化学賞を受賞された鈴木章氏(北海道大学名誉教授)をお招きし、国会内で意見交換を行った。

 鈴木氏は、「若者の理科離れは科学技術分野に夢や望みがないからとも言われているが、新しいものを創り出すことがいかにすばらしいことか我々先輩として様々な経験を伝えていきたい」と挨拶され、「鈴木カップリング」とも呼ばれる炭素同士を結びつける際の技術的な難しさについてのエピソードなどを話された。

 同会議には、理化学研究所の野依良治理事長(2001年ノーベル化学賞受賞)にもご参加いただき、研究振興のあり方等について議論を行った。野依氏は、私たちが暮らす空間の90%以上が、科学技術の研究成果による人工のもので成り立っていることに触れ、改めて科学技術分野の大切さを訴えた。また日本のノーベル賞受賞はここ10年で9名であり、米国に次いで2位。科学技術は日本の国力の要であり、この分野に対する公財政支出の拡大を求めるとともに、世界水準の研究開発機関創設を提言された。

 なお、鈴木氏は前日13日には菅直人総理を官邸に表敬訪問し、意見交換した。
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