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2010/10/24
岡田幹事長、農業再生にも繋がる「みみずふん土」の効果視察 小松島市(株)豊徳
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 岡田克也幹事長は24日午前、徳島県連副代表の仁木博文議員(徳島県第3区)と徳島県小松島市にある株式会社豊徳を訪れ、大熊社長から有機特殊肥料「みみずふん土」の作り方やそれを活用した新しい農業への取組みなどの説明を受けるとともに、みみず養殖施設を視察した。

 同社は、みみずの糞が土壌に比べてチッソも炭素も多く、作物に吸収されやすい形のカルシウム・マグネシウム・カリ・リン酸が豊富で、アミノ酸の種類や含量も多く、酵素や植物ホルモンが含まれているとされる点に着目し、みみずを養殖して有機特殊肥料を製造している。みみずの餌としては地元産のしいたけ菌床栽培から出る廃棄菌床や米ぬかなどを自然発酵させて使用している。

 大熊社長からの、みみずふん土の効果の説明に際しては、NPO法人生物多様性農業支援センター理事の原氏、NPO田んぼ理事長の岩渕氏、小松島市長の稲田氏らが同席。安心・安全なその有機特殊肥料の特性について大熊社長はまず、みみずによって生ごみは2週間も経つと土となること、不耕作地の土がみみずふん土を混ぜ込むことで5日間で黒々とした土になり、生産性が向上したとの説明があった。

 これまでの有機農業は、手間がかかるうえに害虫にやられて収益がなかなか上がらないということがあったが、「みみずふん土」を使った有機農業は、そういう疑念をくつがえし、安定した収量を確保でき、ちゃんと農業経営が成り立つものであると解説。また、有機農産物はふつうの農産物よりも2〜3割高となるため、安定して生産できれば高い収益も望めるとの指摘もなされた。

 また、農業を成長産業に変えていくためには、土づくりはじめ有効な技術システムなどの知識有効なシステムを広めていくことが不可欠であり、、驚異的な収量増にもつながる。今後、農村を変えていくにはそうした知識をもった就農者を増やして農業の担い手となってもらうことが重要だとの提議もあった。

 大熊社長はさらに、「苗床をつくるのにみみずふん土を使うといい苗床になる。土の粘り気が出て収量が上がる」として、微生物や生き物が豊富に生きて循環するようになるとした。同時に「このシステムが広まれば農業が活性化する。農業の活性化はひいては生物多様性の真髄でもある。循環型農業だ」とも述べた。

 岡田幹事長はみみずの養殖施設で、土に含まれるみみずの量の多さに驚き、みみずふん土を使って土作りされた農地から生産される有機野菜の可能性に期待感を示した。

 岡田幹事長はまた、視察後にはJA東徳島産直市を視察するとともに、荒井組合長らと意見交換した。

 

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