輿石東参議院議員会長は11日午後、国会内で定例会見を行い、尖閣諸島付近の中国漁船衝突の映像流出事件に言及。焦点になっているのは警視庁の取り調べに関与を認めた神戸海上保安部の海上保安官がどういう目的で、どういうルートで映像を流出したかであるとして、「現在警察当局で真相究明を行い、政府としてもこれを見守りその結果により対処していくことだろう」との所感を示した。この問題が国家公務員法の守秘義務違反にあたるか否かについては、一般公開されているかどうか、保護するに値するものかどうか等、守るべき秘密とは何なのかを議論していくことが必要だと指摘した。
また、今のところ国会はこの問題によって審議に影響がないとして、「国民生活に直結する今年度補正予算案を早く通していただき、一日も早く日本を元気にすることに尽きる」と述べた。
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