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2010/11/13
枝野幹事長代理、長崎県長与町でみかん畑、オリーブ園を視察
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 枝野幸男幹事長代理は13日午前、長崎県長与町を訪れ、福田衣里子衆院議員(長崎県第2区)とともにみかん農家、オリーブ園を視察、生産者の方々と意見交換を行った。

 枝野幹事長代理ははじめに、本川内郷のみかん農家を訪れ、生産者の方々と意見交換。全国有数のみかん産地である長崎県のなかでも、長与町は大村湾に面した温暖な気候に恵まれ、『長与みかん』の産地として名をはせている。しかしながら生産の方々からは「みかんでは飯が食えない」「百姓のために何とかならんものか」「付加価値のある農産物をと言うがそのための資材には経費がかかる」などと窮状を訴える切実な声が続出。生産者300名のうち専業農家はわずか1割程度、赤字を抱えながら年金や家族の誰かが働きに出ている分で補填、販売コストが高いことから手元に残るのはほんのわずかだといった厳しい実態が明かされた。

 「個人補償ではなく、地域活性化のため政治の力で法律の手直しを」と農地を集約し法人化を求める意見もあり、枝野幹事長代理は販売コストの見直しを含め、是正に向けて前向きに取り組む姿勢を示した。

 みかん畑では、慣れた手つきの福田議員にならい、枝野幹事長代理はみかんの剪定にも挑戦。獲ったみかんを食し「甘い」と顔をほころばせ、「東京でもこんなみかんが食べられたらもっと売れるのに。東京のみかんは当たりはずれがあるのが難点」だと語った。

 視察を終えた枝野幹事長代理は、「食の安全保障と地域農村と景観文化を守っていこうと主張している。農業の重要性をしっかり位置づけ取り組んでいく」と語った。 

 次に、枝野幹事長代理は岡郷の「長与オリーブ園」を訪問。同オリーブ園は、料亭の女将だったオーナーの進藤さんが、温暖化でも育つものをとオリーブに着目、みかんの耕作放棄地を購入し5年前に小豆島から300本のオリーブの木を植樹、栽培を始めたもの。現在は町内に約5500本のオリーブの木が植えられている。

 実がつくのは4、5年目からというオリーブ、今年初めてオリーブ油を採取、塩漬け、砂糖漬け、キャンディーに佃煮と加工品が豊富なことから今後のさらなる商品展開、地域活性に向けて活気づいている。

 生産者の方々は、オリーブは消毒の必要がないこと、実が渋く猪も鳥も食べないことから、みかんに比べて手間は5分の1程度、コストもかからないと説明。「九州、長崎をオリーブの産地に」「長与町を第二の小豆島にしたい」と意気込む。明るく意欲的な生産者の方々を前に枝野幹事長代理は「現場を実感した。バックアップできることがあれば言ってほしい」と激励した。

 

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