重粒子線医科学センター関係者から説明を聴く岡田幹事長
重粒子線医科学センターの治療室を視察する岡田幹事長
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14日午後、岡田克也幹事長は前橋市内の群馬大学重粒子線医学研究センター内の重粒子線照射施設を視察した。岡田幹事長は、高田邦昭群馬大学長らから施設の説明を受けた後、施設内を視察した。視察には宮崎岳志衆議院議員(群馬1区)、中島政希衆議院議員も同行した。
群馬大学医学部付属病院の重粒子線医学研究センターは、本年3月にオープンした最新の医療施設で大きさは体育館程度。施設内には、光の速度の約70%まで重粒子(炭素イオン)を加速することができる加速器(シンクロトロン)が設置されており、加速した炭素イオンを患者に照射する治療室が3室ある。重粒子治療は切らずにがんを治す最先端治療方法のため、痛みをともなわず、体にやさしく、社会復帰が早期にでき、生活の質QOLを重視した治療法でこの分野においては、世界で最先端の技術を日本とドイツが有している。群馬大学の場合、重粒子線治療にかかる治療費は314万円。対象疾患は、前立腺がん、肺がん、頭頸部腫瘍、肝臓がん。
なお、重粒子線がん治療装置 (HIMAC)は、14日まで横浜で開催中のAPEC(アジア太平洋経済協力会議)のメディアセンター内に設立されている日本の文化・技術を紹介しているコーナーでも、独立行政法人放射線医学総合研究所の重粒子線照射施設が紹介されており、日本の医療技術の高さを全世界に発信している。
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