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2010/11/17
【参院本会議】東アジア共同体構想質す 今野議員
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 今野東議員が17日、参議院本会議で菅直人総理のAPEC報告に対する代表質問に立ち、日本とアジアとの関係には歴史問題という大変難しい課題が横たわっているとしたうえで、「東アジア共同体」構想についての考えを質した。

 菅総理は、「将来的な東アジア共同体を目指してさまざまな関係強化が不可欠。歴史を丁寧に解きほぐすことが必要である」と答えた。

 また、APECを利用して行われたアメリカ、中国、ロシアとの首脳会談に関する総括を尋ねた。菅総理は「大きな成果だ」として、アメリカとの会談では、21世紀同盟 ビジョンを来年前半に予定される自らの訪米時に示すことで合意したこと、中国とは戦略的互恵関係を発展させること、尖閣諸島は我が国の領土であると明確に伝えたこと、ロシアとの会談では、メドベージェフ大統領の国後島訪問に抗議の意思を明確に伝えたこと、領土問題も含めて首脳同士の協議を進めることで合意したことを挙げた。

 さらに、TPP(環太平洋経 済連携協定)に関して、閣内や党内の対立をどう克服するのかを質した。菅総理は、国内の環境整備を含めて、関係国との協議、交渉参加の判 断をすると答えた。

 最後に、今野 議員は、「TPP参加問題が 『黒船』であったとしても、幕末のような下関戦争や薩英戦争を経なくては『開国』できないということであってはならない。国を開くと 同時に、私たち日本人の心も一緒に開いていかなければならない、と私は強く思う。そのためには、丁寧な説明が必要。菅総理は現在の国民の意識についてどのような認識を持っているか、そして『国をひらく』際に高じるで あろう『攘夷の精神』に対して、どのようにして国民に説明をされるつもりか」を質した。

 菅総理は、 「国民意識の問題は互いに気をつけなければならない問題」としたうえで、互いに理解、良き隣人となることが肝要であり、「連帯して発展する関係が必要」だと答えた。

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