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2010/11/23
岡田幹事長、井戸まさえ衆院議員国政報告会であいさつ 神戸市東灘区




 岡田克也幹事長は23日夜、神戸市東灘区で行われた「井戸まさえ国政報告会」に参加し、井戸まさえ衆院議員(兵庫県第1区)とともに、会場を埋めた約500の聴衆を前に、民主党政権の取組みについて熱く語った。

 井戸議員は政権交代を果たした昨年の8月30日から、一年以上があっという間に過ぎたと振り返ったうえで「民主党政権になればすべてが変わると国民のみなさんも私自身も期待したが、ドアを開けて入ってみるとその家は散らかり放題で、どこから手をつけていいかわからない状況から」政権交代後の政治は始まったとして、自民党による悪しき政治の立て直しから民主党による政治が前進していると紹介した。

 一方で井戸議員は民主党自身のPR下手であるがために、マスコミの偏った報道によって、民主党が実施している政策等が国民の皆さんに充分に伝わっていないがために、「何も変わらない」「何も実行されていない」といった偏った見方が広がってしまっている点を問題視した。

 そうした実態を踏まえて井戸議員は、先の参院選で示したマニフェストをもとに、民主党が国民の皆さんに衆院選マニフェストで示した政策計179のうち、実施が35、一部実施59、着手70、未着手15となっていることを説明。民主党は着実に改革を進めていることを改めて訴えるとともに、それを伝え切れていないことを反省を込めて語った。

 また、政治主導が着実に実行されている証として自民党政権時には官僚答弁が当たり前であったが、民主党政権では総理を筆頭に大臣が答弁を重ねている実績を比較表を示して説明し、その実績をアピールした。井戸議員はさらに、「兵庫1区で私を押し上げていただいたのはお金のかからないクリーンな政治を求めてのことでもある」と述べ、
引き続きクリーンな政治を断行していくことを改めて誓った。

 続いて岡田幹事長は、菅直人総理が連日5時に起き、自民党政権下と違って詳細な質問通告がないなか、国会質問にこたえるための準備を2〜3時間かけて行っていることを紹介。「これほど予算委員会を座りっぱなしの総理は歴代なかった」として、誠実な国会運営にとつとめていることを明かすとともに、一方で物事を決断し、長期的な展望にたって将来ビジョンを考えるといった、国のトップとしての仕事は国会が終わった夕方5時以降から深夜に及ぶことを明かした。この点について岡田幹事長は「やむをえないと思うが、日本の国にとって望ましいかどうかは考えないといけない。そういう一日を送っていると新たな構想を練ることが難しくなる。日本の政治に責任をもつうえでもう少し工夫が必要」だと問題提起した。

 岡田幹事長はまた、補正予算の審議が参議院に移ったことを改めて報告。「とにかく早く成立させたい。景気がこれだけ悪いなか、助けを必要としている方がたくさんいる。野党のみなさんも、早く通さなくてはいけないと前からおっしゃっていたはずであるので、国民の立場にたって早く採決をしてほしい。そのためにしっかりと頑張っていきたい」と表明した。

 同時に、政権交代して15カ月、聞こえてくるお叱りは謙虚にうけとめながら自民党ではぜったいにできなかった大転換を成し遂げていることも事実だと強調。社会全体で子どもの育ちを支えていこうという子ども手当て、先進工業国の道を追い求めながらも国として農業を守るという大方針に基づく農業者戸別所得補償制度など、大きな政策転換を成し遂げていることを改めて紹介。「始まったばかりで修正すべき点もあるが、国のあるべき姿勢が変えたという本質を理解してほしい。これは自民党にはぜったいにできなかったこと」だと訴えた。

 さらに、社会保障制度の確立、「国を開く」という方向性に基づく勢いを取り戻すための国づくりを進めていくことの重要性を訴えるとともに「15カ月経ったが、任期48カ月のまだ折り返し地点までいっていない。民主党は必ず結果を出すのでもう少し温かい目で見守ってほしい」と求めるとともに与党として迎えるはじめての統一地方選挙について「地方の議会でも民主党の存在感がなければ国だけが政権交代しても充分な力を発揮できない」として、改革を着実に実行するためにも民主党に更なる支援をと呼びかけた。
 


会では統一地方選に立候補予定の横畑和幸神戸市会議員が司会をつとめ、平木ひろみ、田路裕規、黒田士郎、井手康雄各神戸市会議員、また立候補予定の前田朋己さん、石橋正敏さん、中村亮介さんが挨拶した
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