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2010/11/26
【参院本会議】農林漁業の六次産業化促進法案、賛成多数で可決 主濱農林水産委員長報告


 参議院本会議において26日夜、「農林漁業者等による農林漁業の六次産業化の促進に関する法律案」の採決が行われ、賛成236反対1で多数をもって可決した。

 採決に先立ち、主濱了農林水産委員長が委員会における審議の経過と結果について報告に立ち、「本法律案は農業漁業等の振興、農山漁村その他の地域の活性化および消費者の利益の増進を図るため、地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等に関する施策、および地域の農林水産物の利用の促進に関する施策を総合的に推進するための措置を講じようとするものである」と表明した。

 そのうえで主濱委員長は、衆議院において法律名を「地域資源を活用した農林漁業者等による新事業の創出等および地域の農林水産物の利用促進に関する法律」と変更するほか、前文の追加、目的の見直し、六次産業化にかかる定義規定の見直し、地域の農林水産物の利用の促進に関する規定の追加等を主な内容とする修正が行われたとした。

 委員会においては政府および衆議院修正案提出者に対し、六次産業化による農山漁村の将来像、本法律案と農商工連携促進法等の関連法令との関係および相違、衆議院における本法律案の修正の趣旨、六次産業化による農林水産漁業者の所得向上への効果、六次産業化を進めるにあたって普及指導員の活用など充実した相談・支援体制の必要性等について質疑が行われた。質疑を終局して採決した結果、全会一致で原案通り可決すべきものと決したと主濱委員長は報告した。
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