羽田雄一郎参議院国会対策委員長は、3日午後、国会内で定例記者会見を行い、冒頭「ねじれ国会の難しさを痛感した。なんとかここまで来たが、来年の通常国会では今国会の反省もふまえながら、一本でも多くの法案を上げるよう努力をしたい」と述べた。
法案成立率が4割を切ったという指摘については、「いろいろな問題が起き、審議が長引くなか法案成立率が下がってしまった。ねじれ国会の厳しさを感じている。野党のみなさんのご理解をいただきながら参議院から審議できるものもあるので、参議院からも審議をしっかりと行い、答えが出せるような通常国会を目指したい。また、案件処理のスピードを上げることも必要」と答えた。
次期通常国会へ向けて「委員会開催を正常に行いたい。野党間でまとめての質問ではなく、細かな個別の説明が必要であった。通常国会においては、筆頭間協議だけでなく、理事を出しておられる各会派のみなさんには、その都度状況をお話をしていただかねば」と今後への希望を語った。
「各野党としっかり話をしていかねばならない」との認識を示すとともに、今国会を振り返っては「チームとしてしっかりと一つになれていなかった」と分析。「政府与党、参議院衆議院含めて、意思疎通を図ることが必要。委員会開催もままならないのがねじれ国会ということを、内閣もご理解をいただき」たいとの考えを示し、会期が終わるのを区切りとして、内閣を中心とした新たな体制作りをしてほしいとの意向を述べた。
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